【JBCレディスクラシック】吉田隼「良い時に比べると…」レース後ジョッキーコメント
3日、盛岡競馬場で行われた交流G1・JBCレディスクラシックは、3番人気のヴァレーデラルナがダート女王に輝いた。断然人気のショウナンナデシコは内々のポジショニングからじわじわとした伸びを見せて3着までが精一杯だった。
JBCレディスクラシック、レース後ジョッキーコメント
1着 ヴァレーデラルナ
岩田望来騎手
「(勝因は)1コーナーまでのポジション取りだと思っています。ゲートが良ければ外枠だったので、他の馬を見ながら競馬をしようと思っていたんですけど、ほんとゲートすごく良い形できってくれたので、これなら2番手ぐらい行ってもいいんじゃないかなと思って。まだまだレースが続きますが、これだけ多くのファンの方の前で勝てて嬉しく思いますし、今後のヴァレーデラルナ号の活躍を期待してください。今日はありがとうございました」
藤原英昭調教師
「馬も遠いところまで来て、栗東からここまで13時間かかっていますから、そういうのもクリアして、天候もちょっと雨で湿った部分も良かったと思うんですけどね。でもタフなコースですし、タフなメンバーで勝ちきったというのはすごく馬を褒めたいし感謝したいですね。それだけ輸送して減っていないというのは身体も身になっているし、精神的に強いかなとは思いますね。G1勝つためには運だけではなく、条件が揃わなければいけないというところで、その条件が一番大外というのはこの馬にとってはスタートも楽に切れましたし、行き脚がつくというところで、あそこが大きなポイントだったんじゃないかなと思います」
2着 グランブリッジ
福永祐一騎手
「すごく活気があって非常に良い状態だったので、期待をもってレースに臨みました。1歩目が少し躓く形で出てしまったので、ちょっとヒヤッとはしましたけど、そこから上手くリカバリーしてくれて、最初は3番手で流れも速くなかったので良いリズムで行っていましたし、途中からテリオスベルが来るのは分かっていたので、行かせて少し前にプレッシャーかけてから、自分のタイミングでは行ったんですけど。ちょっと一時4コーナー回る時には手応え悪くて、あぁ今日は伸びないのかなと思いましたけど、最後までラスト200で盛り返してきてくれて、非常に惜しいところまできてくれましたのでね、あそこまで行けば勝ちたかったところではありますけども、よく頑張ってくれたんじゃないかなと思います。調教では前向き過ぎるところはありますけども、競馬では非常に上手に走ってくれるので、徐々に力を付けてきてくれていますし、今日もG1で2着と立派な走りをしれくれましたので、また今後引き続き楽しみだと思います」
3着 ショウナンナデシコ
吉田隼人騎手
「1回叩いて、上向いているというのは厩舎の人から聞いていたので、自信持っていきました。連勝していた時と比べて返し馬が大人しすぎるなというのは感じました。年齢的なものなのか、もっと良いときはガツンと返し馬も引っかかっていたので、良いときに比べるとまだ戻りきっていないのかもしれません。行く必要がなかったので行かなかっただけで、砂被るのも全然平気なので、サルサディオーネやテリオスベルがいるので、あまり揉まれたくないなというものあったので、最初から良いポジションで運べました。3コーナーまでずっと遅くて、勝ち馬に上手くペースを握られたなという感じでした。もうちょっと良い時ガツンと来るんですけど、これからまた叩いて良くなるのかもしれないですけど、ここを目標にやっていたので、勝ちきれなかったのはとても残念ですね。(もう少し上げる余地はある?)勝っていた時を考えるとまぁ…でも連勝していた時も上手くいっちゃってたので、今壁にぶち当たっているところなので、そこでまた突破出来ればまたもう一つ上に行けると思います。(距離に関しては)別に長くないですし、2100でも勝っていますし、距離的な問題もなく、気持ちと動き切らなかったです。ここ2戦らしくない競馬で負けているので、また良い時に戻ってほしいなと思います」
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松山「ナイター競馬合う」4着 レーヌブランシュ
松山弘平騎手
「比較的落ち着いていましたし、スタートもしっかり出てくれて、2列目の良いポジションで流れにしっかり乗ってくれたなと思います。勝負どころの手応えも良かったですし、しっかり外に出して、良い脚を使ってくれたんですけれども、最後はちょっと凌がれてしまったなと思います。ほんともう少しで3着でしたし、なんとか頑張ってくれという気持ちでした。今日はここ最近では一番良いレースしてくれたなと思いますし、やはり前走負けてしまったんですけれども、こういった地方のナイターの競馬っていうのは合うと思いますし、今日は非常に良い競馬をしてくれたなと、また次があれば期待したいなと思います」
5着 プリティーチャンス
C.デムーロ騎手
「道中まで良いポジションで競馬出来たんですけれども、コーナー入ってから左にささるのがあったのでその辺が伸びに影響しました。ちょっと左回りがささりやすいのでその分かなと思います。今回、左回りだったので、右回りだったら全然結果は違ったとは思います。体重に関しては全然問題無かったと思います。今回左回りで、勝ち馬から1馬身ぐらいだったので、これが右回りだと全然違う結果になっていたとは思いますし、すごく良い馬で最後直線来ていたので、惜しかったなと思います」
9着 サルサディオーネ
矢野貴之騎手
「目標にされるのはわかっていたんですが、メンバーもずっとついてくるような感じで、ずっと神経使ってるような感じでした。厳しい流れになりました。調子の良さは伝わって来ましたが、厳しい流れでした」
レース結果、詳細は下記のとおり。
3日、盛岡競馬場で行われた10R・JBCレディスクラシック(Jpn1・3歳上オープン・牝・ダ1800m)は、岩田望来騎乗の3番人気、ヴァレーデラルナ(牝3・栗東・藤原英昭)が快勝した。クビ差の2着に2番人気のグランブリッジ(牝3・栗東・新谷功一)、3着に1番人気のショウナンナデシコ(牝5・栗東・須貝尚介)が入った。勝ちタイムは1:50.1(良)。
ショウナンナデシコは3着3番人気に支持された岩田望来騎乗、ヴァレーデラルナが並み居る強豪を破ってダート女王に輝いた。好スタート好ダッシュを決めて2番手で立ち回り、手応え良く進出。早め先頭から押し切る態勢で直線へ向くと、じわじわと後続を突き放し、外から来たグランブリッジの追撃を完封して4連勝のゴールを決めた。スタートから好位でスムーズに立ち回る好騎乗だった。
ヴァレーデラルナ 10戦5勝
(牝3・栗東・藤原英昭)
父:ドゥラメンテ
母:セレスタ
母父:Jump Start
馬主:ラ・メール
生産者:ノーザンファーム
【全着順】
1着 ヴァレーデラルナ
2着 グランブリッジ
3着 ショウナンナデシコ
4着 レーヌブランシュ
5着 プリティーチャンス
6着 テリオスベル
7着 アナザーリリック
8着 サルサレイア
9着 サルサディオーネ
10着 ジュランビル
11着 ユノートルベル
出走取消 ゴールデンヒーラー