【武豊日記】今年の3歳馬のレベルの高さに鼻を高くする思いでした
先週の天皇賞は阪神競馬場でモニター観戦。イクイノックスの強さにしびれました。ダノンベルーガも3着に好走して、今年の3歳馬のレベルの高さに鼻を高くする思いでした。というのも・・と説明する必要もありませんね。ドウデュースも、ジャパンカップで続きたいです。(*11月3日にこの秋の休養が決定)
3日木曜日は盛岡競馬場でJBC諸競走が行われます。ボクはスプリント(ダート1200m)にヘリオスの騎乗依頼を頂いており、それだけでも張り切っていましたが、先週末になってクラシック(ダート2000m)のクリノドラゴンの騎乗も決まりました。もちろん、うれしい追加です。
JBCは「ジャパンブリーディングファームズカップ」の略で、米国のブリーダーズカップに範をいただいて開催されています。種牡馬の所有者が一般社団法人ジャパンブリーダーズカップ協会に種牡馬登録することがまず必要な、生産者主導のビッグイベントなのです。クリノドラゴンの父はアスカクリチャンで、産駒数が少ないこともあって、その登録がされていなかったそうです。それでも出走できたのは、オーナーが1着賞金(1億円)の2%にあたる高額の追加登録料を支払ったからでした。普段はあまり考えないことですが、なんとか元は取りたいと思ったりしています。ちなみにアスカクリチャンの父は、こちらもメジャーとは言えないスターリングローズ。ごく少数の産駒の中から出た、貴重な活躍馬に乗れるのもジョッキーとしての喜びです。
週末は、土曜は阪神、日曜は東京で騎乗する予定です。アルゼンチン共和国杯は、国枝厩舎のハーツクライ産駒、ハーツイストワールとのコンビ。東京コースに実績がある馬で、距離適性と55キロのハンデがうまく噛み合えばと、前向きに考えています。