良質寝具で良質な睡眠を!傑作快眠グッズ19選【疲労回復ギア&メソッド最前線】

写真拡大 (全42枚)

【疲労回復ギア&メソッド最前線】

忙しい現代人にとって、睡眠は不足しがちな目下の懸念事項。そこで快眠セラピストで睡眠環境プランナーでもある三橋美穂さんに寝具の選び方をアドバイスしてもらい、編集部で快眠グッズを厳選! 明日への活力を養う「良質寝具」をぜひ導入しよう。

*  *  *

三橋さんは、「現代の日本では、睡眠に関する悩みとして大きく分けて三つが挙げられます。まず、そもそも必要な睡眠時間が取れない“睡眠不足症候群”で勤労世代の約半数。次に寝付きが悪い、途中で目が覚めてしまうなどの“不眠症状”のある方で約3割。そして“決まった時間に眠れない”交代勤務者が2割ほどです」と話す。

コロナ禍や働き方の多様化を経て、多忙な現代人の多くが何らかの睡眠に関する困り事を抱えているようだ。そういった悩みは仕事へのパフォーマンス以外に、健康面のリスクにもつながるという。

「例えば、平日の睡眠時間がとれないから休日に長く寝るのは、睡眠負債は補えるものの、体内時計が乱れて“ソーシャルジェットラグ(社会的時差ボケ)”という状態になります。海外旅行の時差ボケが週末の度に、と考えると体への負担は大きいです」

だからこそ、生活リズムを整えるだけでなく寝具選びにもこだわるなど、睡眠の質を高めるための工夫が必要になる。

「特にマットレスや枕などの体を支える寝具は重要です。なるべくお店などで実際に試すか、購入後に調整できるものを選ぶのがおすすめですね」

快眠セラピスト・睡眠環境プランナー 三橋美穂さん
1万人以上の眠りの悩みを解決してきた睡眠のスペシャリスト。全国での講演活動のほか、寝具や快眠グッズのプロデュースも手がける。主な著書に『眠トレ!』(三笠書房)ほか多数
sleepeace.com/

 

【プロが教えるマットレスのススメ!】

立ったときと同じ背骨のS字カーブを、寝ているときにも再現できるのが理想的。硬さも、柔らかすぎるとおしりが沈んだり、硬すぎると腰が浮いたりするので、自分の体格に合ったものを選ぶのが大切です。目安としては、痩せ型の人は柔らかめ、体重の重い人は沈みにくい硬めがおすすめです(三橋さん)

 

1. “絹のような”寝心地の高品質なコイルマットレス

日本ベッド
「シルキーポケットレギュラー(ウール入り)」(17万6000円〜)

▲AZURE アジュール

シングルサイズでも1200個という多数のΦ1.3シルキーコイルを使用し、細かく体を支える。また、これらをハニカム配列で並べてコイル密度を高め、体の複雑な動きにきめ細かくしなやかに対応してくれる。

▲PRAIRIE プレーリー

▲側面のテープエッジはまっすぐで端正な仕上がり。体をしっかり支え続けられるほか、つくりの丁寧さもうかがえる

 

2. スマホと連携した操作で寝心地を手軽に変えられる

パラマウントベッド
「Active Sleep マットレス」(23万1000円)

新発想の「寝心地コントロール」機能により、その日の自分の体調にあわせた寝心地 を、スマホをリモコンとして自由自在に変えられるマットレス。頭から足元までの6部位において、10段階で硬さを調整できる。

▲別売りの操作パネルのほか、高性能センサー「Active Sleep ANALYZER」を購入すればスマホアプリで直感的な操作もできるうえ、睡眠状態のチェックも可能に

▲中層部分の細かく仕切られたエアセルに空気を送り込み、6つの部位ごとにフィット感を10段階で調整できる

 

3. 3層で寝心地がよく寝返りもしやすい理想的なマットレス

昭和西川
「ムアツプラス 3フォーム スペシャルスーパーコンフォート」(17万6000円)

ブランド史上最高レベルの弾力性と、ほどよい硬さが特徴の最上級モデル。高弾性ウレタンフォームにより、まるで宙に浮いているかのような寝心地が体験できる。体重や体型を問わず、どんな人でも使いやすいモデルだ。

▲高弾性ウレタンフォームを上層と中層に使用。独自の凹凸3フォーム構造が体を点で支えて体圧をバランスよく分散する

 

4. マットレスや敷き布団に体圧分散効果を追加

ディーブレス
「すばらしきしんぐ 体圧分散オールシーズン敷きパッド」(2万9700円)

床ずれ防止用に介護の現場でも採用されている特許「3次元立体編物」により、腰や肩にかかる負荷を軽減。夏は麻&高通気面で涼しく、冬はウール面であったかなリバーシブル構造により、オールシーズン使えるのも嬉しいポイント。

▲わずか約1.5cmの薄さながら、普段使っているマットレスや敷き布団の上に敷くだけでしっかりと体圧を分散する

 

5. 手軽にワンランク上の寝心地を体感できる!

エアウィーヴ
「エアウィーヴ スマート 01」(3万7400円〜)

いつものマットレスに重ねれば、簡単に寝心地がアップするアイテム。カバーや中のエアファイバーまで洗えるので、お手入れも楽で清潔。同ブランドのラインナップの中で手が届きやすい価格も魅力だ。

▲「優れた体圧分散性」「寝返りがしやすい」「蒸れにくく暖かい」「清潔」の要素を併せ持つ独自素材「エアファイバー」を使用

 

【プロが教えるマクラのススメ!】

枕にはさまざまなバリエーションがありますが、後頭部と首の形状にフィットすることが大事です。高さも調節シートが入っているものや、簡単に高さを変えられるものもいいですね。また、左右が立体的だと横向きもしやすいです(三橋さん)

 

6. 広々サイズで上半身をすき間なく支える

トゥルースリーパー
「セブンスピロー ウルトラフィット」(1万6800円)

最小サイズでも約幅900×縦680mmのゆったり設計の枕で、頭から背中までを広くサポートする。12本のスリットが入った「ウルトラフィットカット構造」により、従来品に比べて横向き寝のフィット性が向上した。

▲体の各部位にかかる体圧をしっかり分散する独自の低反発素材を使用。柔らかな寝心地が魅力

 

7. 弾力性の高いTPE素材を使用したユニークなモデル

カインズ
「Moffle 洗えるフィットまくら」(7980円)

丈夫でしなやか、柔らかいというTPE素材(熱可塑性エラストマー)を採用。この素材を形状安定性の良い三角格子構造で配置したことで、各々の姿勢や頭の形にフィットし、快適な寝心地を実現する。約幅60×縦40cm

▲中材(パイプ)を抜き差しすれば自分に合った高さ調整が可能。洗濯機で丸洗いもできる

 

8. 整形外科医と共同開発した横向き寝の人におすすめの枕

西川
「医師がすすめる健康枕 もっと横楽寝」(5500円)

横向き寝の姿勢や寝返りを細かく研究した独自のフォルムが特徴的なまくら。高めの両サイドと丸形独立キルトが、横向き寝時の頭部を安定させる。中央は凹型になっているので、仰向け寝の際には後頭部もしっかりサポート。

▲ボリュームのあるサイドや首と肩にフィットするアーチ形状など、こだわり満載

 

【プロが教える掛け布団、毛布のススメ!】

快適な布団内の温度は季節を問わず体温より少し低い33℃といわれていています。保温力の調整役である掛け布団は、季節に合ったものを選ぶのが大切です。第二に吸汗性や吸湿性で、蒸れにくいものを選んでください(三橋さん)

 

9. 安心感とあたたかさに包まれるこだわりの逸品

ディーブレス
「殿様ふとん」(2万4200円)

軽すぎず重すぎない最適な重さを追求し、「包まれる安心感」を実感できる掛け布団。とろけるような柔らかさと体に沿う滑らかさを兼ね備えた新素材「スーパー長繊維まゆ玉」を採用し、理想的な密着感が味わえる。

▲衿部にミシンをかけない縫製により、ボリューミーな衿を実現。首や肩まわりの隙間が減少して保温力アップ

 

10. 軽いのにふっくら!これからの季節に嬉しい国産毛布

西川
「西川ブランケット ボリュームタイプ」(1万978円)

ボリュームがありながら、体を圧迫しない軽さも兼ね備えた毛布。通常よりも約1.5倍ボリュームが出るアクリル糸を使用し、毛布産地「泉大津市」の工場で職人が一枚一枚丁寧に仕上げた。吸湿発熱性にも優れている。

▲西川ブランケットならではのやわらかな風合いに、ローズオイル加工でうるおいをプラス。肌触りも心地良い

 

11. 氷点下でも眠れる保温力を誇る“革新的”寝具

ブレインスリープ
「BRAIN SLEEP COMFORTER PERFECT WARM」(3万8500円〜)

発熱・断熱・反射熱をもたらす先進素材を積み重ねた「8層魔法瓶構造」により、実験下-14℃でも暖かな寝床内温度を実現した。肌面のカシミヤタッチのやわらかなブランケット生地も心地良い。応援購入サービス「Makuake」にて販売中。

▲気軽に自宅の洗濯機で丸洗いできるため衛生的。コンパクトに収納できるので、オフシーズンの管理がしやすい

 

【プロが教える「あると嬉しい」快眠寝具のススメ!】

例えば、直接身につけるパジャマは大事な寝具のひとつ。吸湿性のあるものや寝返りがしやすいストレッチ性のあるものがオススメ。人気なのはガーゼ素材のものですね。ほかにもアイマスクなど細かなグッズなどもあると、入眠をサポートしてくれるはずです(三橋さん)

 

12. 毛布としても使える!保温性も高い掛け布団カバー

西川
「あったか掛けカバー」(8789円)

肌に当たる面に使用している毛足の長い素材が空気の層を作り、保温性をしっかり確保。なめらかな肌触りで寝心地も◎。自宅の洗濯機で洗えるので、お手入れが楽なのもうれしいポイント。カラーはベージュとグレーの2色。

 

13. 光を遮ってより深い眠りをサポート

カインズ
「目のおふとん」(980円)

2層構造でふわふわな中材が目をやさしく包むアイマスク。耳に掛けるゴムは長さ調節可能なうえ、付属のバンドを使用すれば、耳が痛くならないように首の後ろで留められる。カラーは画像のミントグリーンを含む4色。

 

14. 環境にも配慮したサステナブルなベッドフレーム

ZINUS
「Bamboo 竹製ウッドベッドフレーム ヘッドボード付」(9900円〜)

耐久性がありつつ再利用に適している竹を素材に用いたベッドフレーム。通気性に優れた“すのこ構造”で湿気対策ができるほか、すのことフレームが接する面に防音テープを貼付して静音性にも配慮しているなど、快眠のための実用性も◎。

 

15. あったか素材の敷きパッドで冬支度

セブンプレミアムライフスタイル BODY HEATER 西川
「ムレにくくあたたかい ボリュームのある敷きパッド」(4389円)

表地に湿気を吸って発熱する素材を使用し、ムレにくく快適なあたたかさを実現。なめらかな肌触りとふっくらしたボリュームで、離れたくないほど気持ちがいい。シングルサイズは100×200cm、ベージュとグレーの2色展開。自宅で洗濯可能(洗濯ネット使用)

 

16. ストレッチ性があるコットン100%ガーゼを使用

快眠ラボ
「ストレッチ雲ごこちガーゼ 甘撚り3重ガーゼ 長袖 丸首パジャマ」(1万4080円)

柔らかくて吸湿性がよく、蒸れにくいうえ肌に優しい理想的なパジャマ。ストレッチ性もありスムーズに寝返りできる。洗濯しても縮みにくいため、繰り返し使えるのも嬉しい要素のひとつ。

▲先染織物の産地、兵庫県北播磨地域で生まれた「播州織」を使用。自然な風合い、豊かな色彩、心地よい肌ざわりが楽しめる

 

17. 着るだけで血流を促進&リカバリー効果が期待できる

TENTIAL
「BAKUNE Pajamas/上下セット(長袖)」(1万9800円)

生地に使用した特殊機能繊維「SELFLAME」が、自らの体温を輻射して遠赤外線作用を増幅させることで血流を促進する機能性パジャマ。ゆとりのあるシルエット、肩や腕周辺の構造で寝返りがしやすく、睡眠時のストレスを軽減する。

 

【睡眠×テクノロジーで眠りの質をさらにUP!】

今や寝具もスマホやアプリと連携したり、就寝時にウェアラブルデバイスを着用してログをとったりと、睡眠にも最新テクノロジーを取り入れる時代。うまく活用して快眠につなげたい!

 

18. 自分に合った「入眠角度」を提案する新感覚のベッド

パラマウントベッド
「ActiveSleep ベッド」(44万〜53万9000円)

あえて角度をつけ、呼吸がしやすくなる、足のむくみが軽減されるなど、その日のコンディションに合わせて入眠をサポート。スマホアプリを使用すれば、就寝後は自動でフラットになり、朝は背が動いて目覚めを促すなど、ハイテク機能が充実している。

 

19. 毎日の睡眠分析やストレスマネジメントができる最新モデル

Fitbit
「Sense 2」(3万2800円)

24時間365日の心拍数モニターや活動量のトラッキング、睡眠の記録、ストレスの測定など、ライフログの計測や解析に秀でたスマートウォッチ。Premium機能(別途有料)を活用すれば自分の睡眠タイプを知れて、睡眠の質の向上に役立つはずだ。

>> 特集【疲労回復ギア&メソッド最前線】

※2022年10月6日発売「GoodsPress」11月号84-89ページの記事をもとに構成しています

<文/山本晃平>

 

【関連記事】

◆「いびき」「肩こり」「寒暖差」睡眠時の悩みがあるなら寝具を見直してみる?
◆“睡眠のプロ”が手掛けたパジャマが気になる!着るだけで疲れが取れるってホント?
◆寝る時はTシャツ派は要チェック!素材とカタチにこだわった「睡眠専用Tシャツ」誕生!