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2009年以来の米国飛来?

 アメリカ・フロリダ州にあるケネディ宇宙センターに2022年10月、ヨーロッパの航空機メーカー、エアバスの巨大輸送機「ベルーガST(A300-600ST)」が降り立ちました。同社によると、ベルーガが米国へ降り立ったのは、2009年以来のことだそうです。


ケネディ宇宙センターへの輸送を実施している「ベルーガST」(画像:エアバス)。

「ベルーガST」は、エアバス社の旅客機「A300」を母機とし、旅客機のパーツ輸送専用機として開発されました。その目的から、胴体上部が異様に大きく膨らませた形状が特徴です。

 現在エアバスでは、貨物搭載能力などを向上させた「ベルーガST」の後発機「ベルーガXL」の投入を進めており、これにともなって「ベルーガST」は、本来の役割である旅客機のパーツ輸送業務から離れ、社外のさまざまな顧客からの特大貨物輸送業務を引き受ける新事業を担当しています。今回のフライトも、この新サービスの一環です。

 今回のフライトで「ベルーガST」は、エアバス製の国際的なテレビ通信用を用途とする人工衛星「HOTBIRD 13G」をフランス・トゥールーズから空輸しました。フライトには、30%ほど持続可能な航空燃料(SAF)も使用されたとのことです。