iPadの使い勝手を激しく向上させるキーボード3選! パソコンライクな活用術

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コロナ禍によって自宅で過ごす時間が増えた。
テレワークでパソコンだけでなくiPadなどのタブレットも利用しているという人も多い。

iPadはそのままでも十分に便利だが、キーボードを追加することで、長文の入力効率も上げられるため、ビジネスシーンでの利用でも戦力となる。

iPad用のキーボードと言えば、Apple純正の「Magic Keyboard」がある。
しかし順正キーボード「Magic Keyboard」は、
・11インチiPad Pro(第3世代)、iPad Air(第5世代)用:4万3,680円(税込)
・12.9インチiPad Pro(第5世代)用:5万1,980円(税込)
このように価格も高価だ。

そこで今回は、安価で、携帯性にも優れた折りたたみキーボードを紹介しよう。


■折りたためる小型キーボード「Bookey Stick」

小型キーボードで5列のキー配列を実現


Bookey Stickは、軽量コンパクトなキーボード。
今回紹介するキーボードの中では、横幅がもっとも短い。

Bookey Stickの仕様は、突起部を含まないサイズ、価格は下記の通り。
キーボード使用時:約 横203mm×縦90mm×厚み15mm(最薄部6mm)
キーボード収納時:約 横203mm×縦46.5mm×厚み15mm
重量:約165g
キー配列:英語配列
カラー:ブラック、ホワイト
価格:4,980円(税込)

OSは、iPhoneやiPadなどのiOSに加え、Android OS、Windows、Macにも対応する。
iOS、Android OS、Windows、Mac、それぞれのOSに対応したキー配列にも切り替えられる。
Bluetooth接続で、3つまでの機器を登録して、切り替えて使用することができる。
日本語のかな入力には非対応。

Bookey Stickは小型化を追及したため、キーが若干小さい。
標準的な外付けのキーボードは、キーピッチといわれる「キーとキーとの間の長さ」が約19mmだが、Bookey Stickのキーピッチは16mmで、その差は3mm。

そのため、実際にキーボードを使用してみると、若干の打ちづらく、スムーズに使いこなすためには、ある程度の慣れが必要だと感じた。
右側にある「Enter」キーや「<」「>」「/」キーが小さく、打ちづらさを感じた。

キー方式はパンタグラフを採用しており、キーストロークは2.0±0.5mmで、しっかりとした打ち心地がある。

タブレットやスマートフォンを立てかけて使用できるスタンドが用意され、それらの画面の角度は、スタンドを開く角度である程度の調整が可能だ。

バッテリーは内蔵リチウムイオンポリマーで、連続動作時間は最大約50時間。待機時間は、電源オフ時で最大約2000時間となっており、付属のUSB充電ケーブルで充電ができる。


■巻物のようなロール式キーボード「Rolly Keyboard」

巻物のようにクルクルと巻けるキーボード


Rolly Keyboardは、日本語のかな入力に対応したキーボード配列を採用しており、スティック状に折りたたんで持ち運ぶことができる。

Rolly Keyboardのサイズと価格は、
キーボード使用時:約 横274mm×縦31.7mm×厚み30.7mm
キーボード収納時:約 横274mm×縦11.3mm×厚み20mm(実測値)
重量:約161g
キー配列:日本語配列
カラー:ブラック
本体価格:1万780円(税込)ドコモオンラインショップ

OSは、iOS 7.0以降、Android 4.0以降、Windows 7以降、Mac OS X 10.7以降に対応する。
iOS、Android、Windows、Mac、それぞれのOSに対応したキー配列にも切り替えられる。

先に紹介したBookey Stickと同じく、Bluetooth接続で3つまでの機器を登録して、切り替えて使用することができる。

実際にキーボードを使用してみると、キーピッチが確保されているため、Bookey Stickよりも打ちやすい。
「Enter」キーの形状が横長のため、逆L字型の「Enter」キーに慣れている人は打ちづらく感じるかもしれない。
パンタグラフ式を採用しているため、打ち心地は申し分ない。

こちらもスタンドが用意され、タブレットやスマートフォンを立てかけて使用することができる。
スタンドの構造はBookey Stickと似ており、スタンドを開く角度で、画面の角度の調整が可能だ。

バッテリーは、単四乾電池×1本。バッテリー切れのときは、コンビニエンスストアで購入できるという安心感がある。


■本格的な日本語キーボード「MOBO Keyboard」

小さいながらも本格的なキー配列を採用


MOBO Keyboardは、6列の本格的な日本語キーボード。
標準的な外付けキーボードに一番近いキー配列で、3つ折りにたたむと文庫本程度の大きさになる。

MOBO Keyboardのサイズと価格は、
キーボード使用時:約 横291mm×縦120mm×厚み13mm
キーボード収納時:約 横166mm×縦120mm×厚み15mm
重量:約286g
キー配列:日本語配列
カラー:ブラック、ホワイト
本体価格:7,900円(税込)Amazon

OSは、iOS9以降、Android4.1以降、Windows8.1以降に対応する。
iOS、Android、Windows、Mac、それぞれのOSに対応したキー配列にも切り替えられる。
Rolly Keyboardと同様、Bluetooth接続で3つまでの機器を登録して、切り替えて使用することができるほか、日本語のかな入力にも対応している。

アルミボディを採用しており、高級感と耐久性を兼ね備えている。
キーボードを広げると、構造上のたわみが生じるため、キーボードの端にある脚を立ち上げて、キーボードを安定させることができる。

キーボードを使用してみると、標準的なキーボードと同じ19mmのキーピッチということもあり、ここで紹介する3つのキーボードの中で、もっとも打ちやすく感じた。
他のキーボードと比べて、キーひとつひとつも大きいため、キーが見やすく、タッチミスも少ない。

付属のスタンドカバーは、移動時はキーボードを保護するケースとして持ち歩き用に、キーボード使用時はタブレットやスマートフォンを立てかけるスタンドにできる。

バッテリーは内蔵リチウムポリマー充電池。約4時間の充電で最大84時間の使用が可能だ。

新製品の「MOBO Keyboard 2」は、旧モデルと比較すると、
・丸みのあるくぼみのついた新型キーキャップを採用
・USBコネクタがUSB Type-Cに変更
これらの点が異なっており、本体の重さやサイズはMOBO Keyboardと変わらない。


■3製品を比較
3製品を縦方向に並べてみた。
折りたたみキーボードとしては同じカテゴリーだが、本体の大きさにかなりの違いが見られる。
逆L字型の「Enter」キーを採用したキーボードは、「MOBO Keyboard」のみ。
「Bookey Stick」は3製品の中でもっとも小型だが、日本語のかな入力に非対応。


上から順番に「MOBO Keyboard」、「Rolly Keyboard」、「Bookey Stick」


キーボードを折りたたんでみた。
「Bookey Stick」はもっとも小型で携帯性に優れているが、その他の製品も負けてはいない。
たとえば、「Rolly Keyboard」は縦長で細いため、鞄の中に入れやすく感じた。


左から順番に「Bookey Stick」、「Rolly Keyboard、「MOBO Keyboard」


iPadはそのままでも使いやすいが、キーボードがあればノートパソコン並みの文字入力が可能だ。ここで紹介した折りたたみ式のキーボードであれば、外出時も快適な文字入力の環境を実現できる。iPadをより活用したい人は、この機会にキーボードの購入を検討してみるとよいだろう。

Bookey Stick
Rolly Keyboard
MOBO Keyboard





ITライフハック 関口哲司