「頭のいい子の家」にはよく置いてある…東大生150人調査「子供時代に読んだ超おすすめ本」76冊
※本稿は、『プレジデントFamily2022年秋号』の一部を再編集したものです。
■東大生150人調査「子供時代に読んだ超おすすめ本」
1位 ハリー・ポッターシリーズ J・K・ローリング 静山社
分厚いので、読み終えるだけで達成感を得ることができる。そうした達成感が読書へのハードルを下げるきっかけになると思う。(大学院・女)
2位 かいけつゾロリシリーズ 原 ゆたか ポプラ社
物語が読みやすく面白いので、読書を習慣づけるのに最適だと思う。(理二1年・男)
2位 星新一ショートショートシリーズ 理論社ほか
世界観が独特で、引き込まれる。一話一話が短いので、読み進めやすい。(文三2年・女)
3位 ぼくらの七日間戦争 宗田 理 KADOKAWA
理不尽なことに立ち向かっていく勇気と仲間の大切さを教えてくれる。(大学院・女)
3位 マジック・ツリーハウスシリーズ メアリー・ポープ・オズボーン KADOKAWA
ツリーハウスで本の世界を旅するストーリーが純粋に面白く、わくわくしました。アニーがかわいくて、モーガンさんに憧れました!(文三2年・女)
■東大生150人調査「子供時代に読んだ超おすすめ本」
4位 カラフル 森 絵都 講談社ほか
苦しい現実が見方によって愛すべきものに変化していく感覚は、現実で希望を失わないために大事だと思う。(法学部3年・女)
4位 ダレン・シャンシリーズ ダレン・シャン 小学館
小学3年生くらいの時に読んだ初めての長編小説。低学年・中学年にとって読みやすく、この本で読書の楽しさを知った。(文一1年・女)
5位 モモ ミヒャエル・エンデ 岩波書店
忙しい現代において、何が人生で大切か考え直すきっかけになる。(大学院・女)
5位 君たちはどう生きるか 吉野源三郎 マガジンハウスほか
道徳について考える一冊。多感な時期に読んでおくべき。(理一1年・男)
5位 怪盗クイーンシリーズ はやみねかおる 講談社
クイーンとジョーカーのやりとりが最高に面白い。一冊が大変長く、読み終わったときの達成感がすごい。(文三1年・女)
5位 怪人二十面相シリーズ 江戸川乱歩 講談社ほか
初めて自分で選んで読んだ推理小説。子供でも読みやすい。(大学院・男)
6位 ズッコケ三人組シリーズ 那須正幹 ポプラ社
物語としても面白いが、多くのジャンルを冒険形式で扱うため知見が広がりやすい。(大学院・男)
6位 レ・ミゼラブル ビクトル・ユーゴー 講談社ほか
あまり小説を読まないが、この本には夢中になった。中学年でこれほどの厚い本を読破したということは今でも自信になっている。(文二1年・男)
6位 ウォーリアーズシリーズ エリン・ハンター 小峰書店
長いし深いのに読みやすい。読書力がつく。猫の物語だが、過酷である点で現実にもつながる。世界の把握に役立つはず。(理二1年・女)
6位 きみの友だち 重松 清 新潮社
小学生くらいの年齢の子供たちの微妙な心の動きと人間関係がうまく表現されていて、自分とは違う他人という存在を理解するきっかけになる本だと思う。(理二1年・男)
6位 三国志 講談社ほか
歴史について学べる。特に男子は楽しめるはず。(理二1年・男)
6位 獣の奏者 上橋菜穂子 講談社
動物と人間の関係、政治との関わりなどいろいろなことを考えることができた。(文二2年・女)
6位 守り人シリーズ 上橋菜穂子 偕成社
小学生にも難解すぎず、独特の世界観があり面白いです。(文三2年・男)
6位 名探偵夢水清志郎事件ノートシリーズ はやみねかおる 講談社
推理小説だがそのトリックだけでなく登場人物のやりとりも面白い。(理一2年・男)
■名作 一度は読みたい!
●注文の多い料理店 宮沢賢治 講談社ほか
展開にドキドキさせられる。(文三1年・男)
●かもめのジョナサン リチャード・バック 新潮社
マイペースに生きていいのだなと感じた。(法学部3年・男)
●星の王子さま サン=テグジュペリ 講談社ほか
年齢とともに見方が変わっていく。(理一1年・男)
●小公女 バーネット 岩波書店ほか
図書室で読んだ。シンデレラと似て、困難な運命の主人公が最後に幸せになる。文学作品として知っておきたい。(大学院・女)
●十五少年漂流記 ジュール・ベルヌ KADOKAWAほか
適材適所の考え方がわかる。(理一1年・男)
●高慢と偏見 ジェーン・オースティン 光文社ほか
すてきなストーリーで本を好きになるきっかけとなった本。(法学部3年・男)
●大草原の小さな家 ローラ・インガルス・ワイルダー講談社ほか
読み進めるうちに生活の中の幸せや家族の絆を感じとれて心が温かくなる。(教育学部4年・女)
●おばけ桃が行く ロアルド・ダール 評論社
読んでいてワクワクする。自分の可能性を信じたくなる。(教養学部3年・女)
●二十四の瞳 壺井 栄 講談社ほか
戦争について考えるきっかけとなった。(文二2年・女)
●よだかの星 宮澤賢治 好学社ほか
自分を貫くということを知ることができる。(理二2年・男)
■家族・成長物語 泣ける! 笑える!
●コンビニ人間 村田沙耶香 文藝春秋
世の中にはいろいろな人がいると感じられるのと、愛とは何かについて考えさせられる。考えることが多い本。(工学部4年・男)
●バッテリー あさのあつこ KADOKAWA
中学生特有の感じがリアルに伝わる。(文三2年・男)
●そこに僕はいた 辻 仁成 新潮社
小学生の話なので、学園ドラマを見て楽しむように、自分に当てはめて楽しめた。(理一2年・女)
●サマータイム 佐藤多佳子 新潮社
描写が美しい。(大学院・女)
●向日葵のかっちゃん 西川 司 講談社
人は変われるということをストーリーを楽しみながら感じることができる。(理一1年・女)
●盲導犬チャンピィ 桑原崇寿 ハート出版
盲導犬の存在を知った。障害者の社会参加を阻むのは理解不足や都市設計の配慮のなさであると理解できる。(教育学部4年・女)
●風が強く吹いている 三浦しをん 新潮社
読みやすく、スポーツの美しさと爽快感、そして仲間との絆の大切さを深く味わうことができる。(文三2年・男)
●阪急電車 有川 浩 幻冬舎
人間の多様さを知れるとともに、温かさを感じられる。(文学部4年・女)
●塩狩峠 三浦綾子 新潮社
純心さを捨てずに生きてほしい。(理二2年・男)
●ぶんかいきょうだい 西平あかね アリス館
工学に興味を持つきっかけになった。(理一1年・男)
■冒険・ファンタジー ふしぎな世界へGO!
●はてしない物語 ミヒャエル・エンデ 岩波書店
想像力が豊かになる。(文三1年・男)
●宇宙への秘密の鍵 ルーシー&スティーヴン・ホーキング 岩崎書店
宇宙への興味を抱かせてくれたので、大好きだった。(文三1年・男)
●ナルニア国物語 C・S・ルイス KADOKAWAほか
純粋に面白い。(理一1年・女)
●ゲド戦記シリーズ アーシュラ・K.ル=グウィン 岩波書店
ストーリー展開が面白いうえに人間について深く考えさせられる。(文二2年・男)
●NO.6 あさのあつこ 講談社
主人公は高校生だが小学5年生の時に読んで感情移入してしまい作品のとりこになった。本好きの子におすすめ。(大学院・女)
●博士の愛した数式 小川洋子 新潮社
人間の豊かさを数学の中で教えてくれる。(理一1年・男)
●シノダ!シリーズ 富安陽子 偕成社
小学生の時に読んで、物語というものに引き込まれた。(工学部4年・男)
●僕とおじいちゃんと魔法の塔 香月日輪 KADOKAWA
親や自分の置かれた状況について疑問を持ち、人生を切り開いていこうと行動するところに勇気をもらえる。(文三1年・女)
●冒険者たち 斎藤淳夫 岩波書店
元からのガンバの仲間たちだけでなく、新たに加わる仲間を思う気持ちが印象に残った。(工学部4年・女)
●たのしい川べ ケネス・グレーアム 岩波書店
言葉遣いが表現力に溢れている。(文三1年・女)
■推理・歴史 謎解きに挑戦! 歴史に学ぶ!
●ホワイトラビット 伊坂幸太郎 新潮社
鮮やかな伏線で、本を読むのが楽しくなる。(理二1年・男)
●パスワードシリーズ 松原秀行 講談社
なぞなぞを解くため頭を使う。仲間たちや進路のことなど、小学生の悩みにも触れている。(文一2年・女)
●なんだかんだ名探偵 杉山 亮 偕成社
ストーリーが面白かった。(文一1年・女)
●そして誰もいなくなった アガサ・クリスティー 早川書房
これを機に読書にハマった。(法学部3年・男)
●都会のトム&ソーヤ はやみねかおる 講談社
ミステリーが本格的で面白い。(農学部4年・女)
●坂の上の雲 司馬遼太郎 文藝春秋
近代史が少し面白くなるかも。(文二1年・男)
●ローマ人の物語 塩野七生 新潮社
ローマ人の世界に引き込まれる。(文二1年・男)
●謎解きはディナーのあとで 東川篤哉 小学館
推理小説はさまざまな条件から犯人を考えながら読むので論理的思考力が身につく。コメディータッチで楽しい。(理一2年・男)
●三体 劉 慈欣 早川書房
難しいけどSFにハマるきっかけになる。(文一2年・男)
●怪盗ルパンシリーズ モーリス・ルブラン ポプラ社
読みやすいうえ、面白かった。(大学院・男)
■頭のいい子が使った「勉強に役立つ本」実際に効果があった、楽しく学べる一冊!
●空想科学読本 柳田理科雄 KADOKAWA
物理現象などが身近に面白く学べる。(農学部5年・女)
●フェルマーの最終定理 サイモン・シン 新潮社
名だたる数学者が難問に対してどう向き合ったかを語るノンフィクションで、数学へのモチベーションが湧いた。(医学部4年・男)
●はたらく細胞 清水 茜 講談社
免疫学がよくわかる。読んでいるだけで理解度がだいぶ変わってくると思います。(農学部4年・男)
●慣用句びっくりことば事典 小学館
日本語を学ぶ機会は少ないので楽しく語彙(ごい)を増やしておくと後々便利。(文三2年・男)
●だれでも書ける最高の読書感想文 齋藤 孝 KADOKAWA
国語で身につける読解力・表現力は全教科の基礎。読書感想文はこの養成に効果的。(工学部4年・女)
●落窪物語 講談社ほか
古典の面白さに触れられる。(文一2年・女)
●日本の歴史 小学館
楽しく流れを理解するのに役立つ。勉強しているつもりでなくても自然と知識を入れられる。(文一2年・女)
●数の悪魔 エンツェンスベルガー 晶文社
算数に親しみやすくなります。読むのはできるだけ早いほうがいい。(理一2年・男)
●小学館の図鑑NEO 宇宙 小学館
鮮やかな写真に圧倒され、宇宙の研究をしたいと思った。理科に興味を持つきっかけに。(理一2年・男)
●算数おもしろ大事典IQ 学研プラス
数に対する感覚は早いうちに身につけたほうがいい。(大学院・男)
■読めば将来の夢が広がる「伝記」ランキング
1位 エジソン
もともとは落ちこぼれだったエジソンがお母さんの支えによって、発明王に成長していく姿に感銘を受けた。(工学部4年・女)
2位 ヘレン・ケラー
障害のない自分が努力しないことは恥ずかしいと思える。(理一2年・男)
3位 アンネ・フランク
小学2年生の時に読んで、関連書も多く読んだ。年齢がアンネと近いうちに読めたことでより共感が増した。(法学部4年・女)
4位 野口英世
生い立ちを克服して世界に羽ばたいたところが素晴らしいから。(文二2年・男)
5位 マリー・キュリー
女性研究者としてひたむきに努力しつづける姿勢に勇気づけられた。(大学院・女)
6位 アラン・チューリング
コンピュータ、戦争、LGBT等今学ぶべき幅広い分野に触れられる。(工学部3年・男)
6位 アインシュタイン
優れた功績を残した科学者でありながら、戦争に関わり晩年は反戦運動にも携わったその経歴から。(理三2年・男)
ほかにもおすすめは
●イチロー
●エリザベス1世
●お江(徳川秀忠の妻)
●ガンジー
●キリスト
●ココ・シャネル
●コロンブス
●ニコラ・テスラ
●ファーブル
●モーツァルト
●マリー・アントワネット
●ライト兄弟
●植村直己
●松下幸之助
●新島八重
●杉原千畝
●石田三成
●津田梅子
●福沢諭吉
●豊臣秀吉
(プレジデントFamily編集部)