ゴム製タイヤでレールの上を走ります。

初代に続き2代目を納入

 ダイムラートラックの輸入販売やアフターサービスなどを手がけるワイ・エンジニアリング(横浜市保土ヶ谷区)は2022年10月18日、ドイツ製軌陸車「ロコトラック」を名鉄(名古屋鉄道)に登録・納入したと発表しました。


名鉄車両を牽引するドイツ製軌陸車「ロコトラック」(画像:ワイ・エンジニアリング)。

 軌陸車は、「軌道兼用車」とも呼ばれる特殊車両で、公道(道路)と軌道(線路上)の両方を走行する事が可能な構造を持っているのが特徴です。

 今回、名鉄に納入したのは、ツバイベグ社(独ザクログループ)製のラドックT1400型をベースに軌道走行用ガイドローラーを装着し、軌陸車として仕上げた車両です。

 説明によると、「ロコトラック」はコンパクトな車体サイズながらハイドロスタティックドライブによる4輪駆動とデフロック機能を兼ね備え、ゴム製タイヤによるレール走行により、レール幅1067mmの狭軌でも平坦地において約400tの牽引能力を持っているといいます。

 なお、同社は20年ほど前に先代のロコトラック(軌道兼用車)を納入しており、今回の車両は2代目になるそうです。

【動画】パワフル〜! 軌陸車「ロコトラック」が名鉄電車を引く様子