平野ノラさんの「好きなものだけ持つ」暮らし。1つ捨てたら、自分をほめて
お笑い芸人の平野ノラさん。は、片づけの達人としても知られています。昨年春には長女を出産し、仕事に、子育てに忙しくも充実した日々を送っており、著書『部屋を片づけたら人生のミラーボールが輝きだした。』(KADOKAWA刊)も好評発売中です。
好みや個性を大切にしながら、シンプルライフを楽しむ
片づけの達人というと、シンプルなインテリアで、ともすれば殺風景な家に住み、シンプルな服を着て…と、ノラさんのバブリーなイメージとはかけ離れた印象を持ちがちですが、華やかな色や柄、バブリーなものやアートが大好きなノラさんらしい個性は健在。すっきりしたクローゼットにも、お気に入りの色鮮やかな衣装が並びます。
「華やかなアクセサリーや小物も大好きだから、いくつも持っていますよ。ただし、本当に気に入っていて使うものだけを厳選。新しいものを買うときは、古いものを処分してでもほしいものなのかじっくり考え、自分がグレードアップできると感じられるものを買うようにしています」
●ものを買うとき、あげるときは慎重に
日常で必要なものも、1つの用途ではなく、2WAY、3WAYで使えるものなのか、じっくり考えるように。
「とくに子育てに必要なものは、一時しか使わないものが多いので、ほかのもので代用できないか考えます。授乳用の服を買わずに古いTシャツの前を切ってすませたり、ベビーバスの代わりに折り畳めるタイプの大きな洗い桶を買って洗濯物の浸けおきにも活用したり…。子どものオモチャも、月齢によって喜ぶものが変わるので、レンタルを利用しています」
また、不要なものは捨てるだけでなく、どうしても気に入った柄のものはリメイクしたり、周りに欲しい人がいるときはあげたりすることもあるそう。
「ファンの方からいただいたウーパールーパーのTシャツはすごく気に入っていたのですが、Tシャツそのものはボロボロになってしまったので柄の部分だけ切って、エプロンにつけてリメイクしました。使わないものを人にあげるときは、相手が本当に必要かどうかしっかり確認してからにしています。とくに親にあげるときは注意が必要。娘からもらったものを捨てられずに実家にものがたまってしまう…ということもありがちなので、“今あるものよりこっちの方がよければ使って”と、あるものを処分してでもほしいかどうか、必ず確認するようにしています」
●1つ捨てられたら、自分をほめてあげよう
最後に、人生の大きな節目の前には、必ず大きな片づけがあったというノラさんから、片づけが苦手…という人に向けてメッセージ。
「私も最初からすっきり片づけられたわけではなく、片づけたと思ったのにまたリバウンド…ということを繰り返してここまできました。最初から完璧を目指そうと思わず、使わなくなった文房具1つ、傘1本を処分できただけでも、できた自分をほめてあげて。少しずつでも、片づけを繰り返していくうちに自分をどんどん好きになれるし、人生に変化が訪れるはずです!」