50代の「もたない暮らし」。キッチンになくても問題なかったもの2つ
キッチンには、食器に調理道具、食品などものがたまってしまいがち。「便利グッズをあれこれ買うことはせず、まず代用を考えてなるべくものは使い回すようにしています」と話すのは、整理収納コンサルタントの須藤昌子さん。キッチンで実践している代用例を教えていただきました。
料理用バットがなくてもOK。お皿で代用すればいい
料理用バットは揚げ物の衣をつけたり、切った食材を一時的においておくなど、あればなにかと便利に使えるアイテム。でも、須藤さんは持っていません。
「お皿があれば十分。揚げ物をつくるときは、深さのあるボウル型のお皿に卵液、小麦粉、パン粉を入れて作業しています」
この白いお皿、じつは山崎製パンの春のパンまつりキャンペーンでもらったもの。もちろんカレーやパスタなど料理を盛りつけるのにも使っているそうです。
ちなみに須藤さんは、揚げ物の油きりもお皿で。お皿にキッチンペーパーを多めに重ねて対応しています。
卵を溶いたり、調味料を混ぜ合わせたりするための小さなボウルも、須藤さんのお宅にはありません。
「電子レンジOKの耐熱ガラスの器を使い回しています。私が使っているものはもう廃盤になっていますが、用途としてはイワキのカスタードカップが近いと思います」
フチに装飾があるので、食器としても映えるデザイン。須藤さんは小鉢のように使っているそうです。
●計量スプーンは2本だけ。計ってそのまま食卓に出せるデザインを
須藤さんが調味料の計量に使っているのは、ステンレスの計量スプーン。
「容量ごとにいくつも持つのではなく、大さじと小さじの1本ずつだけです。通常のスプーンとは違ってもちろん目盛りがついているし、注ぎやすい形状になっています」
ステンレスを選んだのは、におい移りしにくく、このまま食卓に出しても違和感のない高級感もプラスしてくれるから。須藤さん宅では計量、とりわけ、ドレッシングなどを食卓で注ぐなど、このスプーンで何役もこなしているそうです。
「持ち物の数を減らせるし、余計な洗い物も減らせて一石二鳥。ものが減ることで、家事がよりスムーズに回っている気がします」
須藤さんによると、料理好きの人、下ごしらえやつくりおきをよくする人は調理器具をたくさん持っているケースが多いそう。
「なにかを持つことで収納スペースは狭くなり、お手入れする手間もかかります。当たり前に持っているものが本当に必要かどうか考えてみれば、意外となくても大丈夫! と思えるもの。スパッとなくしてみると、今までかけてきた手間の多さに気づくかもしれません」
須藤さんのアイデア、ぜひ参考にしてみてください。