新型コロナ“第7波”の収束が見えないなかこの夏、県内では献血をする人が減ったことで医療現場がピンチに陥っています。

斉藤俊幸記者

「カフェのようなこんなおしゃれなスペースの奥で行われているのが献血。長引くコロナ禍で献血現場にも影響出ています」

中区の献血ルーム「ピース」には平日も朝から献血をする人の姿が。

献血をした人

「社会貢献と思っている。30年くらい毎月来ている」

献血をした人

「年に数回くらい来ている。少しでも誰かの役に立てばと思っている」

こうした献血をする人の数は新型コロナの影響を大きく受けています。

感染者が減少傾向にあった5月、6月には献血者数が増加。

血液の安定供給に必要な予定数も確保できていたといいます。

しかし・・

県赤十字血液センター献血推進課

真野泰嗣さん

「毎月6200~6300人の400ml献血が必要だが7月はマイナス300人、8月でマイナス350人。コロナ禍が始まって3年になるがこの夏が1番厳しい状況」

“第7波”に襲われた7月以降は状況が一転。

感染拡大に伴い、これまで献血全体の8割を占めていたバス献血は受け入れ先の企業などで感染が相次ぎ中止になるケースが増加。

コロナに感染すると少なくとも4週間は献血をできないなどの制限もあり、7月・8月は献血者数が大きく減少し予定数を確保できませんでした。

県赤十字血液センター献血推進課

真野泰嗣さん

「濃厚接触も感染者も多い状況や、行動制限がなかったのでみなさん出かけていつものようには集まらなかった」

さらに、せっかく献血をしてもらってもその後感染が判明し、回収せざるを得ないケースもあり今後も厳しい状況は続くとみられています。

県赤十字血液センター献血推進課

真野泰嗣さん

「最終的には患者様に待っていただくことが起こるかもしれない。献血車を見かけたり、広島市内の方に出ることがあればお気軽に立ち寄っていただいて献血にご協力いただければと思います」