ホステスへの性加害が問題視される香川照之

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世間が抱くイメージを大きく裏切ることとなった、香川照之のホステスに対する卑劣な行為。しかし、夜の街で“裏の顔”を見せるのは香川だけでない。ホステスたちに有名人たちの素顔を取材した。

「香川さん以外にも、夜の銀座には、下品な有名人がたくさんあらわれます。当時60代後半のベテラン歌手のMさんは、とにかく女のコを持ち帰ろうとする。アフターで食事に行くと“明日早い? ホテル行こ”とかなり強引にせまってきて……。

さすがに怖くなり、翌日ママに相談したら、Mさんは芸能界以外にもいろんなところに顔が利くから『なにも言わないほうが身のタメ。忘れなさい』と口止めされて、よけい怖くなりました」

そう以前勤務していた店での経験を語るのは、銀座の高級クラブのホステス舞華さん(仮名・30代)。

ホステスのブラジャーをはぎ取って匂いを嗅いだうえ、キスをしたり胸を触ったりーー。俳優・香川照之(56)の卑劣な蛮行が白日の下にさらされたことで注目が集まる銀座の高級クラブ。

座るだけで10万円ともいわれる高級店が乱立するネオン街で、芸能人が見せる素顔とはどのようなものなのか。銀座や六本木など高級クラブで働くホステスたちの声を集めてみた。

銀座でも指折りの老舗クラブに勤める涼香さん(仮名・20代)はこう語る。

「俳優Oが、役者仲間と連れだってやって来たときは、少しお酒が入っていたようでした。席に着くなり女のコを見回して『今日、エッチできるコ?(手を挙げて)』と。しかも女のコが交代するたびに『今日、エッチできる?』と小まめに聞いてくるから女のコはみんなドン引き。

タレントとして活躍するNは“口説いちゃってもいいの?”が口癖で、私たちの間では『セクハラ大王』と呼ばれています。Oと同じでお持ち帰りを狙うことしか頭にない。セックスがしたければ風俗に行けばいいのに」

俳優のTはセクハラ感満載の持論で、ホステスたちを困らせているという。

「あの渋い声で、ずっと女性用下着について語り続けるんです。ブランドにも詳しくて『あのガーターベルトは、外し方が特殊なんだよね』とか、どうでもいい話をずっと続ける。ずっと下着の話を聞かされる身としては“長いわ!”と突っ込みたくなります。

アイドルのMは、関西のノリでホステスたちを楽しませてくれるんですが……。酔いが回ると、ド派手な原色の下着まで脱ぎだして、お尻を突き出して見せてくる。ストレスがたまっているんでしょうね」(涼香さん)

■イケメン俳優でもセクハラ発言は気持ち悪い

さわやかなルックスとは真逆の下品なノリでホステスたちに煙たがられている有名人も多い。

銀座の会員制ラウンジで働く翔子さん(仮名・30代)が語る。

「モデルから俳優に転身したMは本当にひどい。入ってきたときは“男前!”と店中が騒然とするくらいかっこいいんです。でも、座ってすぐに『おまえは太っているけど、こっちのコよりオッパイが大きいな』『おめえは胸が小さいな、パス!』とキモい発言を連発。いくら顔がかっこよくても、ドン引きです。

イケメン俳優のGも奇行で有名。ほかの客がトイレに立つと、なぜかGもトイレに向かって歩きだし、わざとぶつかって絡むんです。膝の上で両手を握ってあげるとおとなしくなりますが……」

プロ野球の元監督の素顔を語るのは、銀座と六本木のクラブを渡り歩く麗奈さん(仮名・30代)。

「たまたま隣に座ったんですが、お酒もほとんど飲んでいない状態で、私がはいているTバックをスカートの上から引っ張り上げてくる。トイレに行くと席を離れて、チェンジしてもらいました」

六本木の高級キャバクラに勤めるリサさん(仮名・20代)は、バラエティ番組でも活躍する人気ミュージシャンAについてこう証言する。

「ガラの悪そうな人たちを引き連れて来店したAは“女に愛されて当然”という態度で『今日、家においでよ』と口説きはじめる。そういうお客さんには慣れているので軽くあしらうと“俺の誘いを断るなんて”と本気で思っているようで、とたんに不機嫌に。金払いはいいけれど、芸能人ははっきり言って面倒くさいです」

香川照之の“性加害事件”は、被害にあった女性が、香川を止められなかったことを理由にクラブのママを訴えたことで、セクハラの実態が明らかになった。

有名人を特別扱いするママによって、被害にあう女性も多いと舞華さん。

「ママのなかには、ホステスが嫌がっても、金になるからと客と営業後のご飯を食べるアフターや、ホテルに行くことをプッシュしてくる人もいます。

ダンス&ボーカルグループのHは入店したときから“お持ち帰り”できる女のコを物色。ママはHをつなぎ止めておけばほかのメンバーも芋づる式に店に来ると考えたようで、彼が気に入った女のコに、ホテルに行くことを強要したんです。

彼女は、恋人もいるからと必死で抵抗したんですが最後は連れて行かれ、彼女はその翌日から店に出てこなくなりました」

■”神客”と高評価のさんま、岸田文雄、石破茂

乱行が目立つ芸能人のなかで、夜遊び好きの明石家さんま(67)の評判はすこぶるいい。

「とにかく1人でしゃべりまくってすごく面白いですね。女のコの電話番号を集めているけど、目的は独身芸人の合コンをセッティングするためだそう。こちらがお金を払いたくなるほど笑わせてもらえます」(リサさん)

夜の銀座には政治家の姿も見える。

「自民党の石破茂元幹事長は、顔は怖いけど、めちゃくちゃ優しい神客です。カラオケが大好きで、いつもアイドルの曲をさんざん歌って、スッキリした顔で帰っていきます」(舞華さん)

じつは、岸田文雄首相も銀座では好評を得ている“紳士”のひとり。

「岸田さんが政調会長のときくらいまでは、銀座の高級クラブに顔を見せることも。岸田さんも当時は聞く耳を持っていたみたいで、ホステスの話をおとなしく聞いていましたね」(政界関係者)

ホステスの心も体も傷つけ、CMや司会の仕事を失った香川。人の嫌がることをして飲む酒は、高くつくこと間違いなしだ。