【青髪のテツ】苦くないゴーヤーを見分けるには…「イボ」と「色」に着目!?食べ比べてもしてみた!【超使える野菜講座】

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こんにちは、スーパー青果部歴10年の青髪のテツです。キリッとした苦みがたまらないゴーヤーの季節ですね。ただ、「苦すぎるのはちょっと…」という方も多いのでは? 実はゴーヤーはものすごく苦いものから、そうでもないものまで、とっても個体差があります。そこで、今回は苦味の少ないゴーヤーを見分ける裏ワザを詳しく紹介します。

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苦味が特徴的な野菜、ゴーヤー。料理としては、ゴーヤーチャンプルーが定番ですが、炒め物以外に、和え物、漬物にしてもおいしいですよね。

ただ、ゴーヤーの苦味は人によって好き嫌いが分かれます。苦すぎるのが得意じゃない方は、ぜひこの裏ワザでゴーヤーを選んでみてください。

苦くないゴーヤーは…「イボ」が大きく「色」が薄い


イボが大きくて色が薄いゴーヤー(左)とイボが小さくて色が濃いゴーヤー(右)

ゴーヤーはイボの大きさと色の濃さによって苦味が変わってきます。

イボが大きく色の薄いものほど苦味がマイルドになり、逆にイボが小さく色が濃いものほど苦味が強くなります。

イボが大きくて色が薄いゴーヤーは、しっかり育ち完熟している証拠。熟していくにつれて徐々に苦味が薄くなっていき食べやすくなります。

逆にイボが小さく色の濃い未熟なゴーヤーは、種が育っていないため、外敵から身を守るために苦味を出して食べられないようにしているんです。「苦くないとゴーヤーを食べた気がしない!」という方は、イボが小さくて色が濃いものを選ぶとよいでしょう。

もともと苦みが少ない品種もあります。「なめらかゴーヤ」と呼ばれるイボなしのゴーヤーです。苦味が苦手な方はこの品種を見かけたらぜひ試してみてほしい。



<あたらしい日日編集部の試食レポート>
イボが大きくて色が薄いゴーヤーと、イボが小さくて色が濃いゴーヤー、それぞれ「生」で食べ比べてみました!
イボが大きい方は、確かにあんまり苦くない!塩でもんで浅漬けにすれば、ほんのりした苦みがアクセントになっておいしそうです♪
イボが小さい方は、切っているときから青臭い香りが漂います…。かじると、思わず顔をしかめてしまうほど苦~い!青臭さが鼻に突き抜けて、かなりパンチがあります。これは炒めるなど火を通した方が良さそうです!
同じゴーヤーでも、こんなに違うとはオドロキでした~!(レポ終わり)

苦味をマイルドにしつつ、長持ちさせる方法

茹でて冷凍させることで、苦味を抜きつつ長持ちさせることができます。

ゴーヤーのモモルデシンと呼ばれる苦味成分は水溶性です。なので塩を振って余分な水分を抜いたり、茹でたりする際に抜けていくんです。

また、冷凍することで1か月は保存できるのでぜひ試してみてください。

1. 縦半分にカットする。



2. 種とワタを取る。



3. 薄くスライスする。



4. 全体に満遍なく塩をまぶしてもみこみ、20分放置して水分を出す。



5. 沸騰したお湯で1分茹でる。



6. 粗熱を取ってラップに包む。



7. 冷凍保存用の袋に入れて冷凍庫へ。




上記の方法で苦味を抜いたゴーヤー。見た目は変わりませんが、苦みはかなり減っています!

ゴーヤーの流通は8月がピークです。流通量が増えると需要と供給のバランスで値段が下がりやすくなります。値段が安くなりすぎると農家さんは儲かりません。

供給量に比例して需要が伸びることが理想なので、この記事を読んでいる方はぜひ、8月になったらスーパーのゴーヤー売り場をチェックしてみてください。

ゴーヤーは苦いからと敬遠している方や、逆にもっと苦いものが食べたいと思っている方、どちらも今回の見分け方を知って、旬のゴーヤーを楽しんでいただけたら嬉しいです。

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