とちぎ国体・全国障害者スポーツ大会の注目選手・競技を紹介する特集「一期一会」。今回は水球の女子を取り上げます。男子は栃の葉国体で初出場を果たし優勝しています。女子が正式競技になったのは3年前で、今回はオリンピック代表でもあった岩野夏帆選手が出場します。国体出場を心待ちにしています。

2019年の茨城国体から正式競技となった女子の水球。1チーム7人で戦います。この日、栃木県チームは千葉県の秀明大学でトレーニングしていました。国内有数の水球専用プールがある名門の大学です。

秀明大学を今年3月卒業したばかりの岩野夏帆選手。去年の東京オリンピック出場。同じ年にインカレ準優勝、全日本選手権で優勝。実績申し分なしの岩野選手は国体出場も大きな目標でした。岩野選手はディフェンスの選手。フットワーク、速い判断、オフェンスにつなげ、仲間を助ける日本トップクラスの実力の持ち主です。

指導に当たる大浦朝美さんは栃の葉国体の優勝メンバー。岩野選手を評価します。

水球の会場は水深2メートル。試合中、選手は一度も足を床につけることができません。「水中の格闘技」と呼ばれ激しいプレーが水球の魅力。

栃木県の選手は岩野選手を含めて11人が登録されています。22歳の岩野選手はチーム最年長。日本代表というキャリアを生かしてていねいに仲間を指導します。

栃木県チームには高校3年生の中江凜子選手、高校1年生の風間星空選手など次の世代を担う選手がいます。

岩野選手が意識しているのはオリンピック代表の時、肌で感じた「チームプレーの大切さ」でした。

水球は大学卒業と同時にキャリアを終える選手が多い競技。日本でももっと長く競技ができる環境を・・・岩野選手は「水球をもっとメジャーにしたい」と考えています。