新型コロナウイルスの感染者が7月から急速に増えていることを受け福田富一知事は15日、臨時の会見を開き、栃木県独自の警戒度レベルを16日から5段階中真ん中のレベル2に1段階引き上げると発表しました。

県内の直近1週間の人口10万人あたりの新規感染者は150人を超えていて病床使用率が20%を上回り警戒度を判断する指標がレベル2の範囲に入るなど今後、医療提供体制への負荷が高まることが予想されることから判断したということです。

感染力が強いとされるオミクロン株の新たな系統BA.5系統への置き換わりは感染者のうちの半数近くまで進み県は去年の夏の第6波のピークを超える可能性があると危機感を強めています。

県民に対しては、行動制限は求めないものの、基本的な感染防止対策を徹底したうえで大人数での飲食や懇親会は2時間程度を目安にするよう協力を呼びかけます。

また、症状が無い人を対象にした無料検査を16日から8月31日まで再開し8月5日から18日までの2週間の間、JR宇都宮駅に臨時の無料検査拠点を設置する予定です。

そのほか旅行や帰省など人との接触が増える夏休みやお盆の時期を迎える前に、ワクチン接種の促進を図ろうと7月22日・29日、8月5日の3日間、宇都宮市のとちぎ健康の森で夜の時間帯に3回目の接種を行います。