高齢化に伴い、交通手段がなく生活必需品の買い物が難しい「買い物困難者」の増加が予想されています。宇都宮市のホームセンターではこの問題に対応しようと宅配サービスの強化を進めています。

宅配サービスの強化に力を入れているのは宇都宮市に本社を置くホームセンターのカンセキです。カンセキ駅東店の倉庫では13日午前9時ごろから、配送トラックへ商品の積み込みが行われていました。

積み込まれたのはホームセンターならではの竹ぼうきや園芸用の土のほかカップ麺などの食品、それに、トイレットペーパーといった生活に欠かせない物などさまざまな商品です。

カンセキは、これまで会員向けに店舗の電話で受け付ける宅配サービスを進めていましたが、今年4月、専用のコールセンターを新たに設置しました。

電話での受付はインターネットが苦手な高齢者に利用しやすく利用者の意見を直接聴くこともできるといいます。

宅配は配送事業者ではなく商品知識が豊富なカンセキのスタッフ自身が行い利用者からの商品に対する疑問に即座に答えることができます。

宅配サービスは1回の配達につき500円の有料で会員以外の人も利用を可能にしました。

カンセキの試算では2030年には県内およそ10万世帯が買い物が困難になるとしていて県民への宅配サービスの周知を図りたいとしています。