モータースポーツを通して温室効果ガスの排出量をゼロにする「カーボンニュートラル」について考える出前授業が12日、宇都宮工業高校で行われました。

出前授業は「全日本スーパーフォーミュラ選手権」を運営する日本レースプロモーションが、選手権が開催されるサーキット場と連携して高校生などを対象に行っているものです。12日は宇都宮工業高校機械科の2年生と3年生、およそ160人が受講しました。

講師を務めたのは、「サスティナブル」持続可能なモータースポーツ業界づくりを目指す、スーパーフォーミュラNEXT50のテクニカルアドバイザー、永井洋治さんです。トヨタ自動車でエンジン開発を担当してきた永井さんは「国内の部門別CO2排出量は運輸部門でおよそ18%、このうちレース界は0.006%ほど」と説明した上で、「レースを通してCO2削減の方法や新しい技術を広めることが大切だ」と述べました。

そして再生可能エネルギーを使った合成燃料やバイオ素材を使ったシャシーなど新しい技術を開発し、サーキット場で実験することでカーボンニュートラルに期待できると話しました。