【バナナ長持ち保存術】農家直伝！1房買ったらバナナスタンド…ではなく、1本1本にバラして常温保存!?

突然ですが1房買ったバナナ、どう保存してます？ わが家ではバナナスタンドにかけて”自宅熟成”が定番なのですが…。熊本県のバナナ農家、高木明日香さん曰く「もっと簡単でいい手がありますよ！」とのこと。おっとっと、バナナスタンドが正解じゃないんですね!? では、気になる農家直伝の保存法を、さっそく教えてもらいましょう！

1本400円！話題の【国産バナナ】食べてみた！到着時は青バナナなのに自宅追熟でもちもち新食感◎

教えてくれたのは熊本県八代市でバナナを栽培する高木さん。国産のバナナがあるなんて、初めて知りました！

「まだまだ珍しい国産バナナですが、熊本県以外にも、沖縄県や鹿児島県などで栽培されています。実験的に育ててみたら想像以上におもしろくて、今はバナナに夢中です！」（高木さん）



では、バナナをよく知る高木さんに、正しい保存法を教えてもらいましょう！

バナナはバラして常温保存が鉄則！　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

買ってきたバナナはバナナスタンドにかけるのが正解だと思っていたんですが…。

「いいえ。バナナは買ったら1本1本バラしてください」（高木さん）



見た目もかわいいバナナスタンドですが、保存面では小分けがおすすめだそう。

「バナナスタンドも悪くはないのですが、熟してくるにつれて実の重みで、茎の部分から落ちてしまうことも。それに、本数が少なくなってくると吊り下げること自体も難しくなってきます。バラしたほうが実への負担が少ないので、傷みにくいですよ！」（高木さん）



あと数本というところでバナナスタンドにうまく引っ掛けられなかった記憶がよみがえってきました…。これからはバラして保存します！

「バナナは暖かい地域の果物なので、常温保存が基本です。暑すぎると熟すスピードも早くなってしまうので、20～25℃くらいの涼しい部屋に置いてください」（高木さん）



ちなみに、冷蔵庫では保存しないほうが良いんでしょうか？

「バナナは寒さに弱い果物。冷蔵保存すると皮が黒ずんで風味が落ちてしまうので冷蔵庫には入れないでください。ただし、食べる30分～1時間前くらいに冷蔵庫で冷やすのはOK。ひんやりしておいしいですよ！」（高木さん）

食べる直前に冷やして食べる”冷やしバナナ”はこれからの季節にもってこい！ 高木さんおすすめの食べ方です。



長期保存するなら冷凍がオススメ

せっかく小分け保存しても、食べきれず熟しすぎてしまうことも…。おいしいタイミングで長期保存できないのでしょうか。

「そんな時は冷凍保存しましょう！ やり方は簡単。皮を剥いたバナナを塩水にくぐらせて、ジッパー付きの保存袋に入れて冷凍するだけです！ 塩水にくぐらせることで、変色を防ぐことができますよ」（高木さん）



塩水の濃度は0.5％ほど。りんごの変色を防ぐときと同じ要領ですね！



「バナナは果物自体の水分が少ないので冷凍後の扱いも簡単。切って冷凍するのもいいですね」（高木さん）

冷凍バナナはスムージーにもってこい！ 氷を入れなくても冷たく仕上がります。


高木さんオリジナルのスムージーレシピは近日公開予定！ぜひチェックしてくださいね。

「スムージーはうちの娘も大好きでよく飲みます。ぜひ作ってみてくださいね！」

バナナは青いうちに収穫され、消費者のもとへ

輸入バナナも国産バナナも、まだ熟していない青バナナの状態で収穫され、黄色になるまで市場や店舗などで追熟してから店頭に並びます。黄色いバナナの状態で収穫できないのはなぜでしょうか。



「バナナは黄色の状態で収穫すると、移動中に過熟になり傷む可能性があるんです。また、輸入バナナに関しては害虫がいる可能性があるため、青バナナ以外の輸入は法律で禁止されているんですよ」（高木さん）


追熟したバナナ（左）と未熟な青バナナ（右）。

ちなみに、バナナの風味を堪能するなら、国産バナナをぜひ食べてほしい、と高木さんは続けます。



「バナナはとても傷つきやすいので移動は少ないほうがいいんです。国産バナナであれば、青バナナから好みの状態になるまで自宅で熟成することが可能なので、観察するのも楽しいですよ」（高木さん）



そんな高木さんのバナナはホームページを通して注文が可能。国産バナナは夏にかけて甘みも増すそうなので、この機会にお取り寄せしてみては？