インドのGoogleメッセージアプリのユーザーから「リッチコミュニケーションサービス(RCS)を使ったスパム広告が発信されている」という報告があがったことから、GoogleがインドでRCS機能を無効にしたと報じられています。

Google disables RCS in India after businesses found abusing the feature - Technology News

https://www.indiatoday.in/technology/news/story/google-disables-rcs-in-india-after-businesses-found-abusing-the-feature-1956870-2022-06-01



Google is pausing RCS ads in India due to spam - The Verge

https://www.theverge.com/2022/6/1/23150243/google-rcs-ads-india-spam-verified-business

Googleは2020年11月から、公式メッセージングアプリの「メッセージ」で、ほぼ全世界でRCS機能を展開したと発表しました。このRCS機能はSMSよりも高い解像度の写真や大きな容量のファイルを送ることが可能で、従来のSMSに取って代わるメール機能です。

Googleがほぼ全世界に「メッセージ」アプリのRCS機能を展開、エンドツーエンドの暗号化も予定 - GIGAZINE



問題の広告はRCSのビジネスメッセージング機能を介して配信されたとのこと。このビジネスメッセージング機能は、画像やインタラクティブ機能を使用することで、通常のテキストメッセージよりも情報量の多い内容を顧客に送信できるというものです。

しかし、インドではクレジットカードやギャンブルアプリを勧める企業からのメッセージがユーザーへ大量に送信されたとのこと。また、送信企業は「確認済みビジネス」とラベル付けされていたそうです。

そこで、Googleはインド限定でメッセージのRCS機能をシャットダウンしたとのこと。GoogleはTher Vergeに対して「一部の企業が私たちのスパム対策ポリシーを悪用してインドのユーザーに宣伝メッセージを送信するためにいることは承知しています。私たちが業界と協力してユーザーエクスペリエンスを改善する間、インドではこの機能を無効にしています」と述べています。