終わらない家事に、毎日疲れきっていませんか? がんばりすぎずに、快適に暮らせることがベストですよね。今回は、忙しい日々のなか、“無理せず暮らしを豊かにするための工夫を重ねている人”を応援する「ESSE暮らしグランプリ2021」の受賞者3名に、上手な「家事のやめ方」を教えてもらいました。

洗濯と掃除の手間を手放して、ストレスフリーに

家族を上手に巻き込みながら、暮らしを楽しんでいるharuさん。夫と長男、長女、二女の5人で暮らしています。

●トイレの便座カバーとマットをやめた

なるべく洗濯するものを減らしたい! と思ったときに、やめられるものはないかと考えて、トイレの便座カバーとマットをやめてみました。元々キッチンマットは使っていなくて困ることはなかったので、トイレのマットもなくしてみました。

いきなりやめてあとで後悔しないよう、まず1週間試してみて、困らなかったら捨てることに。試した結果、困らなかったので処分! マット類のめんどうな洗濯の手間が省けました。

●入浴後の洗面所の床ふきをやめた!

とくに子どもたちの入浴後の、床のビショビショ問題にずっと悩んでいました。
そのときは、使っていた珪藻土のバスマットの吸水力が落ちてきて、買い替えを検討していました。ところが、住んでいる自治体では珪藻土のバスマットが捨てられなくなったことが発覚。

次また珪藻土にすると捨てられない、どうしよう…と思ったときに、なぜ床が濡れるのか? を考えたところ、子どもたちが体をふくタオルと着替えを洗面台に置いていたため、取りに行く途中で床が濡れていることに気づきました。それから、タオルと着替えをお風呂場から手が届く範囲に置き、洗面所で体をふくのをやめてお風呂場で体をふいてから出るように仕組みを変えました。

タオルと着替えは、山崎実業のTowerシリーズ「洗濯機横マグネット折り畳み棚」に置いています。棚は、洗濯機にマグネットで貼りつけ、使用するときだけに棚を開くので、場所も取りません。
床のビショビショが解消されて、かなりストレスが減りました!

いらないもの、やらなくていいことを手放す

日々の細かいプチストレスを解消するのが上手なポニさん。夫と長男、二男の4人で暮らしています。

●おさがりの保管はやめた!

子どもが3歳違いの同性なので、おさがりをとっておこうと思えばできるのですが…。保管場所や管理コストを考えた結果、おさがりはほとんど残していません。そもそも、子ども服は少ない枚数で平日も休日もヘビーユースし、1シーズンで着倒せる分だけを持つようにしました。

ただ、着倒した服はごみとして捨てることはせず、リサイクルやリユース用に回収してくれる店舗に持ち込みをし、環境に配慮しています。
また、義母の楽しみが「子どもたちに服を買ってあげること」なので、おさがりをとっておくより、買ってくれた新しい服を着せる方が、義母もよろこんでくれます。

●カーテンのタッセルをとめるのをやめた!

スイッチボットというスマート家電を使って、「カーテンをあける・閉める」という家事を減らしました。ただ、カーテンがまとまっていないのが気になり、カーテンのタッセルだけは毎朝留めていました。しかし、「これってやらなきゃいけないことかな?」とやめてみると、思いのほか気にならなくなりました。なんとなくやっていたことを、思いきってやめてみることも必要だと感じました。

当たり前でもやめてみたら、暮らしが快適に!

コロナをきっかけに、一軒家から賃貸住宅に住み替えたルイーザさん。夫と長男の3人で暮らしています。

●まとめ買いをやめた!

食材のまとめ買いや、週末のつくり置きをやめました。必要なときに、食べたいものを買って食べるのが私の暮らしには合っていました。それにより、冷蔵庫はめったにパンパンにならなくなり、仕切り等のものを置かないようにしたので、庫内の掃除もラクちんです。冷蔵庫内は段差で区分けしており、1番上の段は晩ごはん等で使う予定のもの、真ん中の段は勝手に食べてもいいものというルールにしています。

●部屋の区別をやめた!

129平米5LDKの一軒家から、60平米3LDKのマンションに住み替えたことにより、あるのが当たり前と思っていたものでも、手放したら快適になることに気づきました。部屋は、導線やレイアウトにこだわり、キッチンとリビングの区別もしていません。

部屋の中心にイケアの「イヴァール」をオープン収納棚として置き、キッチングッズや調理家電も収納。部屋の区切りをつくらないことで、家族みんなが料理づくりに参加しやすくなりました。