4月に入り、子どもが保育園や幼稚園に行き始めた方も多いかと思いますが、毎朝「行きたくない」と泣いて困っている…なんてことはありませんか? 今回は、ESSE読者196人に子どもが保育園・幼稚園をいやがった理由と、行きたがらないときの対処法を体験談と一緒にご紹介します。

子どもが保育園・幼稚園に行きたがらない…その理由とみんなの工夫

今回、ESSEonline読者196人に「子どもが幼稚園・保育園に行きたがらない(もしくは過去に行きたがらなかった)ことはありますか?」と質問したところ、以下のような結果に。

よくある(週に1回以上)…13人

たまにある(月に1回以上)…22人

過去にあった…73人

ない…59人

その他…29人

半数以上の人が「行きたがらないことがある/あった」と回答! 子どもが保育園や幼稚園に行きたがらず、多くの人が頭を悩ませていることが分かりました。

ここでは、その理由を読者の体験談と一緒にご紹介します。

 

●「お母さんと離れたくない」がいちばん多い理由

いちばん多かったのが「お母さんと離れたくない」という理由。子どもに泣かれて、胸が締めつけられるようだった…と答えてくれた方も多かったです。

「先生に預けたあとに、離れたくないと追いかけてきて、柵をよじ登って越えようとしたことがあってびっくりしました。いさめたあとは楽しく遊んだようです」(島根県・50歳)

「下の子が産まれて数か月した頃、行きたくないと言いだしました。妹はおうちでママと過ごすのに、自分だけ保育園に行くのがいやだったようです」(神奈川県・35歳)

「園でママと分かれるときに毎朝泣いていました。乳児から通い続けて約3年弱泣き続けた。先生には『もう、毎朝泣くのが儀式になってるね』と言われました。儀式だと思えば、かわいそうだなと思う気持ちが一気にラクになりました」(愛知県・33歳)

 

●保育園・幼稚園にいじわるな子がいる

園に意地悪をする子がいて、行きたくないという場合も…。この場合は、先生に相談してみてもいいかもしれませんね。

「少し暴力的な子がいて、その対応に疲れた息子が泣きながら『行きたくない』と。1日休ませたら気持ちを切り替えられたようです」(北海道・40歳)

「幼稚園バスの中で歳上のお兄さんに意地悪されてから、行きたくない! と言い始め困りました」(千葉県・51歳)

「クラスの女の子から仲間外れをされた、と泣きながら話していました」(東京都・37歳)

「お友達にいじめられたから行きたくないと言っていました。叩かれたり蹴られたり、いやなことを言われた、水筒に草を入れられた、なんてこともあったようです」(北海道・45歳)

 

●保育園・幼稚園の給食がいや!

給食なのかお弁当なのかは園によっても違いますが、給食を食べるのがいやで行きたくないと言っている、という回答も。

「給食がまずいから行きたくないのだそうです。ご飯が冷たい、おかずがまずい、フルーツが缶づめしかない、など。大変なのは帰りに習い事のある日で、空腹で泣き叫び、なにもできないことが何度かありました。結果、新年度からお弁当の他園へ転園します」(東京都・39歳)

「遊ぶのは楽しいけど、給食だけいやがることがありました」(大阪府・35歳)

「下の子は、園の給食で食べられないものがあるといって、行きたがらないときがありました」(滋賀県・46歳)

●コロナによる休園がきっかけで…

今の時期ならではの、こんな理由も。せっかく慣れてくれたのに、コロナで休園した際に再び行きたくないと言われて困ってしまった…という声もいくつか寄せられました。

「コロナで休園になったりして、しばらく行かないようになると久しぶりに行く幼稚園が不安なようで、行きたくないと泣かれて困りました」(北海道・31歳)

「コロナに罹患し長い期間休んでいたので、行くのを嫌がっていました」(東京都・32歳)

「もともと、連休後は保育園よりママといたいという傾向が強く…。コロナ関連で保育園が休園になったあとなどは大変でした」(大阪府・42歳)

「緊急事態宣言が初めて出たとき、こども園だったので幼稚園児が強制的に休みなり、保育園も協力で休むことが増え、お友達が少なくなり行きたがらなくなりました」(岡山県・37歳)

 

みんなのいやがる子どもを保育園・幼稚園に行かせる工夫

ここでは読者から集まった、いやがる子どもを保育園・幼稚園に行かせる工夫をご紹介します。みんな、あの手この手でなんとか登園させているよう。今まさに困っている方は参考にしてみてくださいね。

 

●ごほうび作戦

子どもを保育園・幼稚園に行かせるための工夫としていちばん多かったのが、「ごほうびをあげる」というもの。帰ったあとのごほうびを楽しみに、なんとか登園してくれるといいですよね。

「金曜日はがんばったごほうびで、アイスを途中のドラックストアで買って食べています。いつもがんばってくれてありがとう!と感謝の言葉を伝えています。ママもお仕事がんばるから、一緒にがんばろうと言っています」(富山県・34歳)

「“早く迎えに行くから、帰りに公園に寄ろうね”“保育園から帰ったら、おままごとしようね”など、保育園に行くのは絶対であることをわからせつつ、終わった後の楽しみを伝えておくとすんなり行きます」(大阪府・42歳)

 

●お気に入りのものを身につけさせる

子どもがよろこぶものを身につけさせる、というアイデアも寄せられました。好きなキャラクターの服やアイテムを身につけさせるとよろこんで登園してくれた、という人も。

「持ち物やグッズにはこだわりがあるので、気に入ったものを持たせるようにしています。靴の大きさにもこまめにチェックして、キツくなってきたら新しい靴に変えています。新しい靴を履けるので、テンション高めでよろこんで出かけられます」(神奈川県・41歳)

「子どもが少しでも落ち着けるよう、家で使っているお昼寝布団をもたせたりするなど、少しでも使っているものを持たせようと思っています」(福井県・28歳)

 

●楽しい話をして気分をあげる

子どもが好きな歌を流したり、保育園・幼稚園での楽しいことを話したりなど、子どもの気分を上げるという工夫も。一度気分が乗ったら、そのままスムーズに登園してくれる子も多いよう。

「車のBGMを子ども向けの物にして、ノリノリで歌いながら行く。最近はお気に入りのDVDを見ながらテンションを上げて行っています」(群馬県・39歳)

「保育園の先生お友達の楽しいお話やどんな遊びをするのかなるべくお話しして行かせるようにしてました」(島根県・50歳)

 

●先生に協力してもらう

子どもの扱いに慣れている先生を頼るのもひとつの手ですよね。先生に相談をして、できるだけ子どもに合わせた対応をお願いしてみるのもいいかもしれません。

「先生と連携しています。給食が苦手ということを伝え、共通認識を持つように。残すだけではなく、成功体験を増やすなど、毎日先生が気にかけてくれています」(愛知県・34歳)

「娘と同じように給食が苦手な子がたくさんいたので、先生に相談して、最初はバイキング方式で、食べれるものだけ自分で選んで食べさせてもらいました」(大阪府・35歳)

 

最初はいやがっていたけれど、慣れたら保育園や幼稚園に行くのを楽しみにするようになった、という声も多くありましたので、根気強く色々と試してみてもいいかもしれませんね。