子どもや夫に「片づけて!」と言っても片づけをしてくれない…なんてことはありませんか? 部屋が散らかる理由を、整理収納アドバイザー親子としてTV・雑誌で活躍する、清水幸子さんと麻帆さんに、それぞれの立場から教えてもらいました。

協力してくれない・片づけてくれないときのQ&A

家族が片づけられないのには理由がある、と清水親子。「お母さんが1人でがんばるだけではダメ。コミュニケーションをとり、家族みんなで問題解決していけばきっと変わります」(母・幸子さん)。親と子の両目線からのアドバイスを紹介します。

 

●Q:どんどんものを買ってきます…。勝手に捨ててもいい?

SACHIKO’s A:捨てるのはやめて。その人にとっては大事なものかも

家族でも人の所有物は自分のものではありません。どんなに頭にきても、勝手に捨てないようにして。なぜそんなに買ってしまうのか、理由をしっかり聞いてみるのもひとつの方法。ストレスのはけ口など違う原因があるのかも。

 

MAHO’s A:家にあるものを把握できていない可能性が

食料品や日用品の買いだめは、家の中に在庫がどのくらいあるのかわかっていないために買ってしまうケースが多いよう。理由を聞いて、必要ならストックの量の共有を。私物であれば自室やマイスペースで管理してもらいましょう。

 

●Q:「片づけて!」と毎日言っていて疲れます

SACHIKO's A:命令は避けましょう。一緒にやろうと声かけをして

子どもには、「オモチャを一緒に片づけよう!」でOK。1人じゃなくお母さんも一緒なら楽しくやってくれます。夫には会話が大事。「よかったらここに入れてみて」など、相手の出方を見ながら声かけするのがコツ。

 

MAHO's A:どう片づけるのかわからないのかも。まずはやり方を見せてみて

うるさく言うより、お母さんが背中を見せる方が効果的。私はお母さんが片づけているのを小さい頃から見ていたので、自然と覚えていました。やり方さえわかれば、マネしてどんどんやるようになりますよ!

●Q:決めた片づけルールを守ってくれません…

SACHIKO's A:アクションが多すぎるのかも。できるだけシンプルに!

そもそものルールが合っていないのかも。動線が悪い、動作が多いなど、片づけのしくみに問題がある可能性を考えて。ルールが多すぎるのも負担に。なにも考えなくても自然と体が動くくらい、シンプル収納にしてみては?

 

MAHO's A:コミュニケーションが大事!守れない理由を聞いてみて

1人で考えず、家族でルールを考えてみましょう。たとえばラベル1つとっても、文字が小さくて目に入らないこともあるし、色の目印の方がわかりやすいかもしれない。きっと守れない理由があるはずです。

 

●Q:子どもに“片づけられる子”になってほしい。なにから始めればいい?

SACHIKO's A:やり方だけを説明して、決めつけはしないように

「床にものを置かない」程度から始めてみて。もちろん、お手本としてお母さんもやるけれど、自分のやり方を子どもに押しつけてしまわないことが大切。決めつけは禁物です。背中を見せつつ、しつこく言いすぎないこと。

 

MAHO's A:競争やゲームにして楽しみながらやってみて

ゲーム感覚でやったり、競争したり、イベントやお祭り気分で楽しみながらやるといいかも。ただし、毎日完璧は無理。テスト前など忙しいときもあるので、子どものペースも大事にしてじっくり見守っていてほしいですね。