狭い家でも“奥行き”を活かせば、収納力はぐんとアップするんです。『別冊エッセ 片づけ・収納の達人ワザ』(扶桑社刊)より、住まい方アドバイザー・近藤典子さんの奥行き収納術をご紹介します。

奥行き収納術ですっきり!意外な場所が収納スペースに

片づかないと悩む家庭でよくあるのが、収納アイテムの奥行きがありすぎて、あまったスペースになんとなくものをしまっているケース。

「一般家庭の日用品で本当によく使うものは、奥行き30cmまでの範囲に収まるようなこまごましたものが多いんですが、これに対して収納アイテム側の奥行きがありすぎて、スペースが余ってしまうんですよね。

『あき』ができると、ものを入れたくなってしまうのがひとの常(笑)。結果、奥に死蔵品がたまったり、いろんなものが混在したりして必要なものが探せず、出し入れもしにくい、といったストレスが生じるのです」(近藤さん)

しまうものに合った奥行きに収めることですっきりと片づき、余計なものが入る余地もないので、管理がラクになります。身近なアイテムを使ってできる5つの収納アイデアをぜひ参考にしてみてください。

 

●1:【奥行き5cm】ゴミ箱の側面に書類ケースをつけてゴミ袋の待機場所に

ファスナーで開閉する書類ケースにマグネットシートを、ゴミ箱の側面に金属プレートをそれぞれはり、ペタッとつけてゴミ袋のストック場所に。

「ケースを外せるから掃除もラクチン。ゴミ出し後のセットもすぐです」

 

●2:【奥行き5cm】目立たせることなくぞうきんを干すなら洗濯機の下脇を活用

「ぞうきんの干し場所に困ることないですか? 100円ショップのふきんかけを使うと便利ですよ」。洗濯機脇の下方にセットすれば、目立たせずに複数枚干すのも可能。使わないときはパタンとたためてコンパクト!

 

●3:【奥行き10cm】スライド式タオルかけが、スマートな傘立てスペースに

玄関のドアの内側にスライド式タオルかけをつけ、傘をかければ場所とらず。「ドアの開閉時にうるさくないよう、下側にももう1本つけてストッパーに」

●4:【奥行き10cm】洗面台の棚の中に小さなブックエンドの棚を増設

洗面台の棚は、高さの違うスキンケア用品のボトルなどを並べることが多く、上に空間ができがち。

「横壁にミニブックエンドをマグネットでつけてもう1つ棚をつくれば、デッドスペースが使えるようになります」

●5:【奥行き15cm】トイレの消臭剤はタオルリングでタンク横に

「トイレタンクの奥行きは、13〜15cmが主流。サイドに吸盤式のタオルリングをつければ、消臭剤などのボトルをさりげなく引っかけておけます」。目立たず、それでいてすぐ手に取れるのもいいところ。

片づけてもすぐに散らかってしまうのは、今の収納方法が自分の性格やライフスタイルに合っていないのが原因かもしれません。