40代、丁寧さとは程遠いモーニングルーティン。ラクして夕方の自分を助けるコツ
これから暖かく、朝が明るい季節がやってきます。朝にできることを増やして、夕方の自分を助けてみませんか? 「65点の暮らし方」について発信している一級建築士、整理収納アドバイザーのハギヤマジュンコさんがモーニングルーティンを教えてくれました。
丁寧な暮らしには憧れるけれど、今の私は上手に手を抜きたい
朝から白湯を飲むような、朝からスムージーをつくるような、朝から家のすみずみまで掃除するような、そんな丁寧な暮らしとは程遠い、今の私のモーニングルーティン。
朝の弱い私は、頭をからっぽにしていろいろと並行作業して、なんとか毎朝を乗り越えています。
そして頭が冴えてきた後は、スイッチを切り替えて、夕方の自分を助けるために苦手な家事を先取りして終わらせています。
●朝起きるのは、夫が先。夫の物音でなんとか起きる
6:00 夫・起床(一緒の部屋で寝ているワンコ2匹を連れて1階へ)
6:15 起床(残りのワンコ2匹を抱っこして一緒に1階へ)
起きる時間は前後することもあるけれど、夫が先に起きるのが、わが家の定番。朝が弱い私は、夫の動く物音でなんとか起きているという状態です。
もちろんアラームもかけてスヌーズ設定にしていますが、夫が起きる時間でいいやという甘えがあるからか、自発的に起きられるのはなにかしら予定のあるときだけ。
●基本は「ながら」キッチン。洗面所で動かずにできることを
6:20 朝ごはんの用意(パンをトースターで焼き、ケトルでお湯を沸かす)、食洗機の中身の片づけ、洗濯を畳んで片づける
私はせっかちでなにかをただ待っているのは時間がもったいなく感じてしまう性分なので、トースターやケトルなど「スイッチを押したらあとは待つだけ」の間に、動かずにできる片づけをしています。
食洗器も洗濯機も、夜の間にタイマーで動かしています。朝起きたらできあがっている状態なので、まだまだ頭が回らない状態でも「いつもと同じこと」だからおのずと手が動くスタイル。
洗濯物は、洗面所の床に座ってひたすら畳み、動かずにその場所で仕舞える仕組みに。
●朝ごはんは家族そろってが唯一のルール。たった15分が大切
6:35 コーヒーを淹れる、水筒にお茶を入れる、朝ごはん準備(トレイにパンの皿をのせてキッチンカウンターへ)
6:40 朝ごはん
6:55 夫出勤
朝ごはんをのせたトレイをキッチンカウンターからダイニングテーブルに運ぶのは娘の役割。飲みものはそれぞれが好きなものを用意します。
朝はテレビが必須。民放で天気予報だけ確認したら、Eテレをかけています。Eテレは細ぎれに番組が変わるので、時計を見なくても時間が分かりやすく、娘が小さい頃から続いている習慣です。
●夫が出勤後は、頭も回り始めてるので一気に片づけます
7:00 ワンコのごはん、ワンコトイレ掃除
7:10 朝ごはん片づけ、娘に声掛け
7:15 メイク・身だしなみを整える、娘の髪を結う(洗面所でできることをまとめて)
7:30 娘を送り出す
娘の登校時間までがいちばんの戦争。実際はあれをしながらこっちをしての並行作業。今日は先にこっちをしよう! というように臨機応変が大切。
身だしなみは出かけない日でも整えるようにしています。
以前はノーメイクの日もありましたが、そうすると1日パジャマなんて日もあって、あまりにも怠けてしまう自分に気合を入れるためのメイクです。
●朝ドラが元気の素!リアルタイムで見るために家事を調整
7:40〜8:00 ※ワンコ散歩
8:00〜8:15 朝ドラ
8:15〜9:00 ※掃除機かけ、夕ごはんの仕込み
9:00 お仕事スタート
※の時間は日によって長短ができるので、以下の内容を組み合わせてその日にできることをしています。
20分:ワンコ散歩
5分:掃除機かけ
15分〜30分:夕ごはんの仕込み
臨機応変に動かしながら家事をする時間。朝ドラはいつからか見るようになりましたが、15分だけの時間がとても贅沢に感じます。
夕ごはんの仕込みをしながら見る日もあれば、じっくりと座り込んで涙を流しながら見ることも。
夕ごはんの仕込みは、夕方の自分を助けるためにしていることのひとつ。
朝いちばん元気なときに、いちばん苦手な家事である料理を少しでもすませておくことで、疲れきった夕方時間をラクに過ごすようにしています。
●丁寧さとは程遠いけど、私らしいコツで暮らしています
「丁寧な暮らし」には程遠い、私のモーニングルーティン。家族のライフスタイルの変化に合わせたり、自分の体調に合わせたりしながらゆるく見直し、今はこの流れとなっています。
こうやって考えると、家事の8割は朝に片づけています。苦手なことをつい後回しにして痛い目に合った経験から導き出された、私なりのラクに暮らすコツなのかもしれません。