賃貸から持ち家へ。その理由は、人それぞれです。30代半ばに、あえて小さな建売住宅に夫婦ふたりで住むことを選んだ日刊Sumaiライターが、物件選びでこだわったことや、心地よく暮らすために実践していることを語ります。

 

そもそも持ち家を買ったきっかけ

持ち家が欲しいと筆者が思った理由は、30代半ばになり老後が不安になったから。どうせ月々あまり変わらない家賃を支払うなら、購入して安心したいと思いました。

新築の駅近物件というのが譲れない条件だったことや、家を購入したあとも金銭的にある程度余裕をもって暮らしたかったことから、夫婦ふたり暮らしにちょうどよい、30坪ほどの小さな建売を購入することに決めました。

 

小さな建売でもこだわりたかったところ

●対面キッチン

あこがれのマイホームを思い浮かべたときに、最初にイメージとして浮かんできたのが対面キッチンです。料理や洗い物などキッチンにいる時間が長いため、家事をしているときでも家族の顔が見られる環境をつくりたいと思いました。

おかげで家族で別のことをしていても、同じ空間で一緒に過ごすことができています。また、友達や親戚が遊びに来たときも同じく、準備や片づけをしながら楽しく時間を過ごせるので、ここはこだわってよかったところです。

 

●車2台分の車庫

よく妹が家に来てくれることもあり、車庫には車が2台入るのが理想でした。セカンドカーを買うつもりはありませんが、業者さんがわが家を訪れる際も路上駐車にならないし、安心して作業をしていただけるのがよいです。

 

●家事がスムーズな間取り

わが家の間取はリビングダイニングとキッチンがつながっており、その奥に洗面所・バスルームがあります。筆者は日中、ダイニングで仕事をしていることが多いので、毎日の家事の大半をこなす場所である「キッチン・洗面所」が、自分の居場所からすぐのところにあるのは便利。家事をためずにこなしやすい環境です。

小さな家を心地よく暮らすちょっとしたコツ

小さな戸建てですが、ふたりで暮らすにはちょうどよいです。掃除が行き届かないこともありません。少し手狭だと感じる場所もありますが、そこはスペースをつくる工夫をすることを楽しんでいます。

 

●壁につける棚でちょっとしたスペースをつくる

石こうボード用の棚は、わが家の救世主。ちょい置きや飾りスペースをつくるのに役立っています。こちらはキッチンにとりつけた棚。今は雑貨を飾ってインテリアとして楽しんでいますが、以前はコーヒーセットを置いて、食器棚や食品ボックスの圧迫を防いでいました。

 

●手帳やノート、仕事グッズをテーブル脇に隠す

アナログ人間な筆者は、仕事の管理にスケジュール帳が欠かせません。毎日の作業もすべて手書きでTODOリスト化してから行います。仕事をするダイニングテーブルの自分の席から手が届く範囲にあると、すぐにとりかかることができるため、バッグハンガーを使ってテーブル脇にぶら下げています。

 

小さな家で暮らすメリット

そして最後に、小さな家に暮らしてみてはじめて気づいたこと、感じたメリットを紹介します。

 

●光熱費が安い

大きな家と比べて光熱費が安くすむのは経済的。光熱費を気にしながら生活する必要がない方が気持ち的にラクです。

 

●間取りがコンパクトなので動線が短い

別の部屋への移動が短いのは、家事の負担をグッと減らしてくれます。掃除やメンテが簡単になるのでムダな時間のカットにもつながります。

 

●片づけの習慣が自然と身につく

収納スペースに合わない物量だと家が散らかるため、自然と「ものを増やさない・うまく片づける」習慣が身につきます。

大きな家にあこがれていた時期もありましたが、自分の生活スタイルにあったコンパクトな家を選んでよかったと思います。譲れないポイントを押さえ、自分たちが暮らしやすい空間をつくれば快適に暮らすことができます。ぜひおうち選びの参考にしてみてください。