40代からは家事ラク優先。便利だけれど「あえて持たない」もの3つ
心地いい暮らしのために、家事に追われて疲れていませんか? 整理収納コンサルタントの須藤昌子さんは「私は毎日ラクすることばかり考えています」と話します。「お手入れに時間がかかるものはあえて持たない」という須藤さん。ラク家事のコツをお伺いしました。
「あえて持たない」ことで暮らしをラクにする
暮らしをラクにするために導入する便利家電や調理グッズ。でも、そのためにほかの手順が生まれたり、家事のやる気を削いでしまっては本末転倒。須藤さんが「ラクするために持たないもの」とは?
●1:ロボット掃除機、スティック掃除機は持たない
自動で部屋を掃除してくれるロボット掃除機は人気の便利家電。でも須藤さんは持っておらず、有線の掃除機を使っています。理由は、収納場所をつくるのが面倒だから。
「ロボット掃除機は、常にスタンバイさせておく場所が必要です。でも、そこにはホコリがたまることになりそうで、掃除する手間を増やしたくないのが大きな理由。それに、自分が掃除したいタイミングでササっと掃除機をかけたいという思いもありました」
最近はスティック掃除機も人気ですが、須藤さんは扱いやすさと吸引力を考えて有線タイプを選んだそうです。
●2:食洗機と水きりカゴはメンテが面倒。結局、手洗いがラク
須藤さんのお宅には、食洗機もありません。食器や調理器具はサッと手洗いし、ふいて片づけています。
「この一連の流れを、やる気があるタイミングで一気にやってしまいます。キッチン整理のいちばんの目的は、ワークトップでスムーズに調理すること。ビルトインでない場合、食洗機を設置すればワークトップが占領されます。食器を片づけるタイミングも難しくなりそうだと考えました。なにより、食洗機自体のお手入れも私にとっては面倒な家事でした」
もちろん食洗機は食器を洗う・ふく手間を省いてくれる、ラク家事の強い味方。須藤さんが考えるメリットとデメリットを比較した結果、手洗いがいいと判断したそうです。水きりカゴも食洗機と同じ理由で持っていません。
●3:スライサーは洗うのに手間がかかるから使わない
キッチンではなるべく多用途に使えるものを選び、「○○」専用アイテムを持たないようにしている須藤さん。管理と収納の手間を考えて、便利な調理器具のひとつ、スライサーも使っていないそうです。
「野菜を切るのに便利なのはたしかですが、スライサーをきれいに保つ自信がありません。だから、千切り野菜などは包丁で一気にトントントンと切ってすませています。これなら、包丁とまな板をサッと洗うだけ。私にはこっちのほうが断然ラクです」
ものを増やすと、それ自体の管理やお手入れが必要になってしまいます。数が増えると収納場所も必要に。その手間と便利さ、どちらを取るかは、自分がなんの家事をしたくないのか、どこをラクしたいのかによって変わってくると須藤さんは言います。
須藤さんの考え方を参考に、毎日の家事についてぜひ振り返ってみてください。