新型iPadにおすすめのUSBハブはこれだ!

iPadでクリエイティブな作業をするにあたって、Apple PencilやMagic Keyboardに次いで必要になってくるのが外部ストレージや周辺機器に接続するためのUSBハブです。

スタイラスやキーボードは純正の選択肢がある一方で、USBハブは純正品がなくて選択肢も様々。そんな中、新型のiPad Air 5やiPad Proに合う「買ってよかった!」と思えるUSBハブに出会えましたのでご紹介しようと思います。

10GbpsのUSB端子とUHS-IIのSDスロットを搭載する数少ないUSBハブ

▲iPhone 12 miniとサイズ比較。大きいが質感はかなりいい

今回、私が購入したのは「Anker PowerExpand 6-in-1 USB-C 10Gbps ハブ」です。

搭載端子はUSB 3.1 Gen2対応のUSB Standard-A×2、最大100Wのパススルー充電専用のUSB Type-C、UHS-II対応SDカードスロット、4K60Hz対応HDMI、そして3.5mmイヤホンジャックの6つで、本体はアルミ製で高級感のある仕上がりになっています。

このハブの特徴は10Gbps対応のUSB 3.1 Gen2端子があること。iPad Air 4やiPad mini 6のUSB Type-C端子は最大5Gbpsでしたが最新のiPad Air 5は10Gbpsと転送速度が倍増しました。

多くのUSBハブは5Gbpsまでしか対応していませんが、このハブは10Gbpsの高速転送に対応しているので外付けSSDの読み書き速度が大幅に向上します。

個人的に外せないのがSDカードスロットです。このUSBハブは上位規格のUHS-II SDカードに対応した数少ない製品で、これにより従来のSDカードの約3倍の速度で読み書きができます。

実際に20GBの写真データをiPad版Lightroomに読み込ませてみたところ、1分10秒ほどで読み込みが完了しました。これは理論値(312MB/s)とほぼ同じ速度です。

また、4K60Hz対応のHDMI端子があるのも便利です。例えば出先でiPadだけでプレゼンするとか、プロジェクターに接続して映画を楽しむといった使い方も可能です。

もちろんMacやPCで使うことも可能です。なお、4K60HzはDisplayPort 1.4搭載機種のみの機能で、DisplayPort 1.2であれば4K30Hzになります。多くのMacは4K60Hzが使えるようですが、私が利用しているDELLのXPS 15(9500)は4K30Hzしか使えませんでした。

USB Type-Cのパススルー充電には注意が必要

微妙な点はハブの駆動に15Wも電力を消費することです。そのため、Apple純正20W充電器でパススルー充電しようとするとiPad本体には給電されないため、iPadで充電しながら使いたいときは30W以上、できれば45W以上の充電器と接続する必要があります。

とはいえ、これはこのUSBハブだけの問題ではなく他のUSBハブ共通の問題です。もちろん電源未接続でも安定して駆動するのでそこまで大きいデメリットではありません。

また、人によってはEthernet端子やデータ転送用のUSB Type-C端子がないのが気になるかもしれません。しかし、個人的には5G時代にEthernetは必要ないし、USB Type-Cでデータ転送したいなら直接iPadに挿せばいいかなと思います。

1万円以下で10GbpsのUSB端子とUHS-IIのSDスロットを搭載したUSBハブはほとんどありませんが、この「Anker PowerExpand 6-in-1 USB-C 10Gbps ハブ」は定価約7000円と比較的リーズナブルな価格で販売されています。

このUSBハブは10Gbpsに対応した新型iPadのパワーを引き出せるバランスの取れた製品だと言えると思います。

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