秋田新幹線を「新潟回りで代替」特急「いなほ」が秋田まで臨時快速運転
乗り換え1回で東京〜秋田を結びました。
東北新幹線の一部運休をうけた措置
特急「いなほ」(画像:写真AC)。
JR東日本は2022年3月17日(木)、新潟〜酒田間で運転される特急「いなほ」について、午後の1往復を臨時で運転延長。酒田〜秋田間を臨時快速として走りました。
これは、16日深夜の東北地方の地震により東北新幹線で運休が続くなか、東京〜秋田の鉄道輸送ルートを確保するため、上越新幹線〜羽越本線経由で利用できるようにする措置です。
新潟発の「いなほ5号」は14時43発に酒田を快速として出発。途中、遊佐・象潟・仁賀保・羽後本荘に停車し、16時07分に秋田に到着予定です。「いなほ10号」は秋田を13時ちょうどに出発。同じ停車駅で、14時28分に到着しました。
これにより、「東京10時16分発、秋田16時07分着」「秋田13時ちょうど発、東京19時ちょうど着」という、乗り換え1回だけの乗り継ぎルートが、臨時で確保されました。
この臨時快速はグリーン車や指定席の設定はありません。なお、「いなほ5号」「いなほ10号」とも、新潟駅では同一ホーム上で上越新幹線と乗り換えが可能となっています。
東北新幹線は福島〜白石蔵王間で高架の損傷などが発生し、運転再開のめどは立っていません。この特急「いなほ」の18日以降の延長運転の実施については、JR東日本新潟支社は「現時点で、まだ運転計画は未定です」としています。
ちなみに、特急「いなほ」に使用されるE653系電車が羽越本線を快速列車として走るパターンは、かつて夜間の村上発新潟行きに設定されていました。ライナー列車「らくらくトレイン村上」が村上に到着後、新潟へ引き返す際に普通車へ転用したものですが、2021年のダイヤ改正で廃止となっています。
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