カバみたいなレスキュー車 大阪市消防局の新装備「レッドヒッポ」運用スタートへ
「レッドサラマンダー」と呼ばないで。
水陸両用のキャタピラ式消防車両
大阪市は2022年3月16日(水)、市消防局の新型車両「レッドヒッポ」の運用開始式を3月25日(金)に大阪北港マリーナで実施すると発表しました。
同車は、一般的な消防車両では走ることができない不整地や沼地も走破できるうえ、湖や池などでは水上航行することが可能な水陸両用車です。昨年、2021年9月に総務省消防庁から緊急消防援助隊の活動用として配備され、運用開始に向けて訓練を重ねてきたといいます。
大阪市消防局の大型水陸両用車「レッドヒッポ」(画像:大阪市)。
車体は、前部ユニットと後部ユニットを連結した屈折式と呼ばれる構造で、最大14名が搭乗可能です。また専用のゴム製クローラー(いわゆるキャタピラ)を装着しているため、陸上走行だけでなく水上航行もでき、その点がカバに似ているとして愛称が「レッドヒッポ」に決まったとのこと。これに関連し、運用開始式では愛称が採用された方々に対し、感謝状および記念品を贈呈するとしています。
なお、似たような水陸両用の装軌式車両として、愛知県の岡崎市消防本部に「レッドサラマンダー」という愛称の消防車両が配備されていますが、こちらのほうがひと回り大きく重量も12t強と、「レッドヒッポ」の約7tよりも重くなっています。メーカーも異なるため、両車は似て非なるものといえますが、「レッドヒッポ」も「レッドサラマンダー」と同じく、大規模な災害が発生した際には全国各地に派遣されます。