2013年の今日、東急東横線と東京メトロ副都心線が直通運転を開始。東横線のホームが副都心線と同じ地下ホームに移設され、つながりました。一方、それまでの地上ホームは解体され、跡地には「SHIBUYA STREAM」が建っています。

前日までは、日比谷線と直通していた

 2013(平成25)年の3月16日は、東急東横線と東京メトロ副都心線が直通運転を開始した日です。それまで両線ともに渋谷駅止まりでしたが、東横線のホームが副都心線と同じ地下に移設され、直通しました。

 これにより、大規模な直通ネットワークが完成。東横線と副都心線のみならず、すでに副都心線が直通していた東武東上線と西武池袋線などが1本でつながり、渋谷や新宿を介して横浜と飯能、川越が乗り換えなしで行き来できるようになりました。


東急東横線と東京メトロ副都心線の渋谷駅(2016年7月、恵 知仁撮影)。

 一方でこの時、消滅した風景もあります。先述の通り東横線のホームが地下化されたため、それまで使われていた地上のホームは約85年の歴史に幕を下ろしました。線路の先が行き止まりとなった4面4線の頭端式構造のホームは、ターミナル駅の風格をまとうものでした。

 地上ホームはその後、再開発により解体。跡地には2018年9月、高層ビル「SHIBUYA STREAM」(渋谷ストリーム)と複合施設「SHIBUYA BRIDGE」(渋谷ブリッジ)が竣工しています。

 ちなみに、直通運転を開始した前日の2013年3月15日まで、東横線は中目黒〜菊名間で東京メトロ日比谷線と直通運転を行っていました。こちらは1964(昭和39)年8月、日比谷線が全通すると同時に開始されたもので、約半世紀にわたる直通運転でした。