国鉄廃線跡の道路が延伸 国道453号「蟠渓道路」 火山噴火の避難路強化
長大な廃線の一部を活用しています。
壮瞥町内の狭隘区間を回避
国土交通省北海道開発局 室蘭開発建設部が整備を進めていた国道453号「蟠渓道路」の一部が、2022年3月18日(金)11時に開通します。
長流川に沿う国道453号と「蟠渓道路」の今回開通区間付近(画像:Google)。
国道453号は札幌市を起点に、内陸の壮瞥町などを経て、海沿いの伊達市までを結ぶ道路です。「蟠渓道路」はそのうち、長流川に沿う区間の狭隘に代わる道を作る事業です。
2016年には、伊達市大滝区から壮瞥町まで、現道から長流川の対岸にバイパス2.5kmが開通。今回はそれに接続する0.7kmが開通します。さらに、ここから2.2kmのバイパスの建設も進んでいます。
これにより、災害危険個所や事前通行規制区間を回避でき、20〜30年周期で発生している有珠山噴火の際の避難路や、千歳方面への緊急輸送ルートが強化されるといいます。
ちなみに蟠渓道路の大部分は、1986(昭和61)年に廃止された国鉄胆振線(本線:伊達紋別〜京極〜倶知安)の廃線跡が転用されています。