17年前の3月14日、全国初のノンステップ連接バスによるバス路線「ツインライナー」が藤沢市で運行開始しました。

湘南台駅の混雑解消に導入


神奈中バスの連接バス路線「ツインライナー」の車両(画像:国土交通省)。

 2005(平成17)年の3月14日。神奈中バスが湘南台駅と慶応大学湘南藤沢キャンパス(SFC)をむすぶ、全国初のノンステップ連接バスによる「ツインライナー」の運行を開始しました。

 湘南台駅周辺は宅地開発が急速に進むとともに、駅の利用者も増加。さらに1999(平成11)年には横浜市営地下鉄ブルーラインと相鉄いずみ野線が相次いで湘南台駅まで延伸開業。一気に中核駅となりました。それに伴いバス待ちの列であふれるなど、駅前の交通施設が飽和状態となっていました。

 これらに対処するため、2003(平成15)年に藤沢市は新たな公共交通システムとして、連接バスの導入を決定。独ネオプラン製の129人乗りノンステップ連接バス車両を計4両購入し、特に利用密度の多い駅西部へ新路線を運行することとしたのです。

 連接バスの路線「ツインライナー」は湘南台駅西口からSFCを結び、途中停留所は南大山のみ。3.5kmを約10分で走ります。バスの接近にあわせ信号を青にする公共車両優先システム(PTPS)を導入し定時性の確保を図るほか、インターネットでバスの現在位置や到着予定時刻を確認できるバス総合運行管理システムを導入。さらにSFCから宮原地区方面へ接続する、小型バス路線「フィーダーバス」を運行するなど、先進的な取り組みが行われました。

 現在、神奈中バスの「ツインライナー」は全5路線。相原駅〜法政大学、辻堂駅〜SFC、町田駅〜山崎団地、厚木バスセンター〜厚木アクストへ、順次導入されています。