世界を救うかも!? 中古の「ボーイング757」が“火消しヒーロー”に変身へ 757では世界初 メリットも
ある意味日本人ファンに人気の「757」、これまた珍しい!
2024年就航
シンガポールを拠点とするSTエンジニアリングが、ボーイングの単通路旅客機「757」を改修し空中消火機とする「757P2T(パッセンジャー・トゥ・タンカー)」計画を打ち出しました。空中消火機は“飛行機版消防車”ともいえるもので、同社によると、757では世界で初めての試みになるとのことです。
ユナイテッド航空のボーイング757(乗りものニュース編集部撮影)。
ボーイング757P2Tは2024年に完成予定。最大7000ガロンの消火剤を搭載でき、最先端のディスペンシングシステムも装備。従来型の空中消火機と比較して燃料効率も高く、遠隔地へのフライトも可能としています。STエンジニアリングでは、設計から改修、各種の認証まで、プログラムの全範囲を担当するとのこと。試作機は、アメリカにあるグループの航空機整備・改造(MRO)施設で実施される予定です。
STエンジニアリングは「他の航空会社などで退役した飛行機を、(空中消火機として)新たな命を吹き込むことができること、世界各地で増加する森林火災、山火事における革新的なソリューションを提供できることを大変嬉しく思う」とコメントしています。