まもなく高架化 竹ノ塚駅の新駅舎とホームが公開 「木のぬくもり」感じる駅構内に
間もなく供用開始となる、東武スカイツリーライン 竹ノ塚駅の高架化駅舎。その内部が報道陣に公開されました。自然木を活用し、ぬくもりを感じるデザインになっているほか、各所に特徴が見られます。
コンセプトは「明るい、シンプル、自然的」
3月20日に完全高架化される竹ノ塚駅(乗りものニュース編集部撮影)。
高架化工事がすすむ、東京都足立区の東武スカイツリーライン(伊勢崎線)・竹ノ塚駅。その高架駅部分の内部が2022年3月12日(土)、報道陣に公開されました。
竹ノ塚駅周辺の高架化工事は2012(平成24)年に開始。2020年度までに、駅を通過する急行線が先に高架化済みで、残るは高架ホームの建設と、各駅停車の線路の高架移設のみとなっていました。
新ホームの周囲は大部分がスケルトン構造になっており、側面はガラス張り、屋根にはポリカーボネート板を採用。光が透過して明るい雰囲気になっています。ホームの天井部には木組みの構造を採用し、ぬくもりを感じられる雰囲気に。これらは市民ほか利用者のアンケートの意見を参考に決まったデザインコンセプト「明るい、シンプル、自然的」を元に設計されたものです。
新しい駅舎の目玉はトイレにもあります。共用スペースのベンチには、足立区の姉妹都市である栃木県鹿沼市の木材を使用。ベンチや手洗い場を含め、大胆に曲線を多用したデザインが目を引きます。また、男性トイレ、女性トイレ、多目的トイレとは別個に、「おむつかえコーナー」「こどもトイレ」「授乳室」のブ―スを備えているのも特徴です。
ちなみに春日部方面の急行線1本分だけ、ぽつんと離れた個別の高架になっています。これは、既設の駅舎を営業しながら高架建設を行う関係で、このような構造になったといいます。ホーム側に移設するのもまた工事費がかかることからそのままとなる予定で、現在地上線が残っている、2本の高架の「すき間」の空間利用については、今後また検討していくそうです。
この高架ホームと新駅舎は、3月20日(日)に使用開始されます。なお、ホームドアはその後試験運用を経て、4月16日(土)から本運用開始の予定です。