今季開幕から話題集めるルッカ photo/Getty Images

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まさかイタリアのビッグマンのブームは1カ月で過ぎ去ってしまうのか。

現在のフォームが不安視されているのは、今季開幕直後から国内を騒がせていたセリエBのACピサ所属FWロレンツォ・ルッカ(21)だ。

何と言っても最大の魅力は201cmという規格外のサイズにあり、イタリアの巨人FWとして注目を集めていたのだ。

それも単に大きいだけではない。昨季はセリエCに沈むパレルモでリーグ戦14得点ときっちり結果を出し、その活躍から昨夏ピサに移籍。プレイするレベルが1つ上のセリエBに上がったのだが、ルッカはピサでも開幕7試合で6得点1アシストと躍動。セリエBでも通用することを証明してみせた。

その活躍から一時はイタリア代表監督ロベルト・マンチーニが招集をかけるのではとまで言われたが、そんなルッカの得点ペースがピタリと止まってしまった。

今季開幕直後の7試合は見事な働きだったが、昨年10月の第7節・レッジーナ戦からは1点も決めていないのだ。今季得点を決めていたのは8月27日の第2節・アレッサンドリア戦から10月2日のレッジーナ戦までの約1カ月間となっており、それ以降は話題に上がる機会が少なくなってしまった。

伊『Calciomercato』もペースダウンを心配しているが、まったく人気がなくなったわけではない。現在もサッスオーロが関心を示しているようで、サッスオーロは23歳の長身FWジャンルカ・スカマッカに移籍の噂がある。

ルッカはサイズ的にスカマッカの後釜にピッタリだが、後半戦はピサで数字を伸ばしていけるのか。このまま埋もれさせるわけにはいかない才能だ。