交通事故によって理不尽に命を奪われた被害者の等身大のパネルなどを通して命の大切さを訴える「生命のメッセージ展」が宇都宮市内で開かれました。

「生命のメッセージ展」は自動車事故の被害者支援を行う自動車事故対策機構「NASVA」と、被害者支援センターとちぎなどが運送業事業における安全輸送の責任者の資格取得のための講習会に合わせて初めて共同で開いたものです。

栃木県トラック協会が会場となり2003年に飲酒ひき逃げ事故で亡くなった益子町の2人の中学生など飲酒や居眠り運転などで犠牲になった9人の等身大のパネルと生前に履いていた靴が展示されました。

最終日の21日は特別講義が行われ、講師を務めたNASVAの職員が交通事故は亡くなった人だけではなく、その遺族や目撃者なども被害者となると呼びかけました。

そして、自社のドライバーが気を付けても相手の無謀運転で巻き込まれる場合もあり被害者も加害者も「事故の前の日には戻れない」と徹底した安全運転の管理を訴えました。