日光市のゴルフ場跡地に捨ててあったスーツケースの中から胴体だけの遺体が見つかった事件で、付近から新たに頭や両腕などが発見されたことが20日、分かりました。

警察は捜査本部を設置し、殺人事件の可能性も視野に捜査を進めています。

この事件は19日昼頃、日光市長畑のゴルフ場跡地でスーツケースの中から頭や両腕、下半身がない胴体だけの遺体が見つかったものです。

警察は死体遺棄事件として20日付けで今市警察署に80人態勢の捜査本部を設置、午前11時ごろから捜査員らおよそ15人が現場検証を行いました。

捜査関係者によりますとスーツケースが見つかった場所の付近にあったスポーツバックに入っていたのは男性の胴体のへそから膝上部分であることが分かり、成人とみられるということです。

また、その場所から400メートルほど離れた沢の斜面からビニールに包まれた頭と両腕、片方の膝の一部が新たに見つかりました。

左ほほに骨折を確認したということです。

警察は遺体の切断面の状態からスーツケースの中にあった胴体と同一人物の可能性が高いとみて身元の確認を急いでいます。

遺体が見つかったゴルフ場跡地付近は山に囲まれ住宅と田畑が点在する場所で、街灯が少なく夜になるとほとんど人通りはありません。

一方で周囲は近隣住民の散歩コースとなっていました。        

警察は遺体の司法解剖を行い、その結果、死後3カ月以上経っていて死因は特定できないということです。

警察は殺人事件の可能性も視野に捜査を進めています。