廃棄米を活用する紙素材「kome-kami」ブランドからパッケージ用の厚紙素材が登場

2022年1月17日 10時45分

「kome-kamiカード紙」株式会社ペーパルは、化粧箱などのパッケージ用の厚紙素材「kome-kamiカード紙」を開発し、2022年1月に発売する。廃棄米を活用した紙素材「kome-kami」ブランドの新商品。廃棄される災害用備蓄食品の米や食用ではなくなった米をパルプに配合しており、素材の売上1％をフードバンクに寄付することで、フードロス問題の解決も目標としている。「kome-kami」は2021年に開発されたが、当初は冊子やフライヤーや紙袋に用いられるような薄紙素材であった。ユーザーからの「化粧箱などのパッケージとして使いたい」という要望を受け、パッケージ用途の厚紙素材を新たに開発。米をイメージさせるナチュラルな色味と独特な風合いが特徴で、ラフでありながらもしっとりとした表面が実現されている。しっかりとした強度があり、紙箱などのパッケージのほかにポストカードなどでも利用が可能。米坪は310g/㎡、紙厚は0.43mmで、FSC認証を取得している。今後は「持続可能な開発目標（SDGs）」の取り組みの一環として企業や自治体での活用を広げ、具体的には企業で使われる化粧箱や製品パッケージやポストカード・名刺などを「kome-kamiカード紙」に変更してもらうことでの協賛を想定。紙単体での販売も行い、印刷・加工会社などに導入してもらうことで取り組みを広げていくことを目指している。