現インテルは“欧州最強チーム”の1つ? 16人で計51ゴールも奪う圧巻の総合力
FWロメル・ルカクとDFアクラフ・ハキミ、さらには指揮官アントニオ・コンテまでチームを去ったインテルが今季もスクデットレースをリードすると予想していた人はどれだけいただろうか。
今季開幕前の時点では戦力が大きくダウンしたとの読みもあったが、シモーネ・インザーギが指揮官に就任したインテルは予想に反してかなりの強さだ。ルカク退団で大幅ダウンと考えられた攻撃面も問題なく機能しており、もはや昨季以上に強烈と言っていい。
最大の強みは今季リーグ戦で16人も得点を奪っているところにあり、どこからでも点を奪えるチームなのだ。唯一二桁得点を奪っているのはFWラウタロ・マルティネス(11点)で、そこからFWエディン・ジェコ(8点)、MFハカン・チャルハノール(6点)、MFイヴァン・ペリシッチ(4点)、FWホアキン・コレア(4点)と続いていく。
超がつくワールドクラスと呼べる選手も少なく、世界が注目するフレッシュな若手がいるわけでもない。今のインテルは中堅からベテラン世代が安定した力を発揮しているイメージで、32歳のペリシッチ、33歳のFWアレクシス・サンチェス、35歳のジェコなど、30代プレイヤーも元気だ。
伊『Calciomercato』は、この結果からインテルを現世界最強チームの1つと絶賛している。マンCやリヴァプール、バイエルンと比較できるレベルかはチャンピオンズリーグの戦い次第だが、今のインテルが組織的にトップレベルの機能性を発揮しているのは間違いない。
2月に予定されているチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦ではリヴァプールと対戦するが、今の調子を考えると予想は難しい。インテルにもリヴァプールを潰すだけの力はあるはず。ベスト16でも絶対に見逃せないカードの1つで、今のインテルは侮れない集団だ。