髪をひとつ結びにしても、下ろして整えても、なんとなく疲れて見えるのはなぜ? でもアイロンで巻く余裕もないし…と困っているなら、そんな悩みは一気に解決! 不器用でもコツをつかむだけでこなれて見える、簡単なヘアスタイリング法を紹介します。

3分でできる簡単こなれスタイリング!

「こなれて見えるヘアスタイリングは、たった3つの道具があればできるんです!」と教えてくれたのは“巻かない”簡単ヘアアレンジが話題のヘアスタイリスト・工藤由布さん。3つの道具はどれも100円ショップやドラッグストアで手に入るものばかり。これさえあれば、ひとつ結びもダウンスタイルも、どんなヘアアレンジも自由自在。忙しい朝でもたった3分で“こなれヘア”が完成します。

●ヘアアレンジがラクになる3大アイテム!

 

写真左から、

(1) コーム

先の細いコームは持ち手の先端でギザギザ分け目をつくり、コームは髪をとかしながらスタイリング剤を広げるのに便利。

 

(2) スタイリング剤(バーム、ワックス)

どんな髪質でも質感をつくるのに必須なのがバーム。ボリュームを出したい人は少しハードなワックスも役立ちます。

 

(3) ゴム(シリコンゴム、カラーゴム)

髪を結ぶときには髪色に近い濃いブラウン系のシリコンゴムを。仕上げにアースカラーのカラーゴムでシリコンゴムを隠せば、おしゃれに見えます。

●ボブは「ジグザグ分け目で、上ふわっと」がおしゃれ見えのコツ

<Before>

分け目の白い地肌の線が見えると髪がベタンとつぶれた印象に。分け目をジグザグにして、上をふわっとすればおしゃれ度アップ! アレンジしない日も、地肌の線を消すだけでもこなれヘアに見えます。

●こなれヘアのつくり方

今回使う道具:コーム、バーム、ワックス

(1) コームの先で「ジグザグの分け目」を細か〜くつける

普段の分け目の生え際にコームの先を置き、左右5cm幅でコームを動かしながら、頭頂に向かって1〜2mmずつ素早く移動させ、髪を分けます。

(2) 頭頂部までジグザグしたら持ち上げ、半々に分ける

頭頂部まで20回くらい細かく左右にジグザグとコームを動かしたら、コームごと上に持ち上げます。

反対の手で片側の髪を集めて、髪を左右半々に分けましょう。

(3) ジグザグ分け目がキレイにでき上がり!

分け目が左右に細かく分けられ、トップふんわり。これだけでこなれ感◎!

<NG>

コームを動かすジグザグ間隔が粗いとNG例のように分け目がガタつきトップのボリュームも出ません。

(4) 毛先にアズキ大のバームをつける

アズキ大のバームを指に取り両手でバームを伸ばします。片手で髪を束ね、反対の手で毛先にバームをつけて。髪を持つ手を持ち替えて同様に。

 

(5) コームで下半分をとかしそのあと全体をとかす

コームで髪の下半分をとかして毛先についたバームを毛先全体に伸ばします。次に髪全体を上から下へとかし、コームに残ったバームを髪全体に行き渡らせましょう。

(6) 上半分にアズキ大のワックスをつける

アズキ大のワックスを手に取ったら指の間まで伸ばします。こめかみから上に指を差し込み、下から上へもみ上げるようにワックスをつけて。

(7) 手ぐしで全体を押さえたらおくれ毛を3束引き出す

手ぐしで全体を押さえたら、分け目から近い方の耳を出します。耳にかけた側のもみあげ、こめかみ、前髪横のおくれ毛を3束出し、毛の流れに沿って自然に後ろに流して。

●おくれ毛のバランスとふんわり感。まるでサロン帰りのヘア

<Side>

<Back>

●簡単アレンジ!カラーゴムで結ぶだけでこなれ感が出る

ボブのひとつ結びは、お疲れ髪に見えがち。そう見せないポイントは?「束ねた黒いゴムが見えると、やりっぱなし感が出て一気に老け見え。カラーゴムを使い、3束のおくれ毛(プロセス7参照)を出すだけでこなれたヘアになります。毛先のハネはそのまま生かしてもかわいく仕上がりますよ」