2019年のコンセプトモデルが、ついにかたちに!
ドゥカティ初のフロント21インチ、リヤ18インチモデル

DesertX

2019年に突如コンセプトモデルとして発表された、ドゥカティ デザートX。大きな反響を呼び、2022年ついにその量産モデルが発売される。価格は193万9,000円、日本上陸は春ごろとなる予定だ。

搭載されるエンジンは、937ccの水冷テスタストレッタ11°デスモドロミック・バルブトレイン・エンジン。ユーロ5に適合し、最高出力110ps/9,250rpm、最大トルク92Nm/6,500rpm。オフロード走行を快適にするために、同社アドベンチャーモデルのムルティストラーダV2とは異なるギヤ比が設定され、6速以外の1から5速までは大幅に低いギヤ比となっている。また、6速に関しては、高速道路などでの長距離巡航を前提とした比較的高めのギヤ比を設定。燃費性能や快適性も考慮されている。

燃料タンクは、21L以上の容量を確保し長距離ツーリングにも対応。オプションの補助リヤタンクを装着すれば、+8Lの29Lの燃料を搭載することができる。

サスペンションは前後KYB製。フロントは230mmのホイールトラベルを持つφ46mmフォークで、リヤはモノショック。ホイールはフロント21インチ、リヤ18インチ。フレームは専用のスチールトレリスで、乾燥重量は202kgとなっている。すべては過酷なオフロードでの走破性を実現するためのパッケージだ。

電子制御も最先端のものが搭載され、ライダーのレベルやライディングの好みに合わせた制御を選択可能。

4つのパワーモード(フル、ハイ、ミディアム、ロー)に、これらと組み合わせて機能する6つのライディングモード(スポーツ、ツーリング、アーバン、ウエット、エンデューロ、ラリー)が用意される。これらのライディングモードは、ボッシュ製IMUを活用し、様々な電子制御をコントロールし、バイクのキャラクターを変化させている。

近年、各メーカーがこぞってリリースするアドベンチャーモデルには、オンロードの走破性に重きをおいているモデルも多いなか、デザートXからはオフロード走行への本気度がうかがえる。

パリダカを走ったカジバのエレファントはあったが、砂漠を本気で駆け巡るドゥカティが市販される日が来るとは思いもしなかった。それだけにそのチャレンジがとても楽しみだ!

DesertX | Dream Wilder

SPECSpecificationsDUCATI DesertXエンジン水冷4ストロークDOHC2バルブL型2気筒 デスモドロミック総排気量937ccボア×ストローク94×67.5mm圧縮比13.3対1最高出力81kW(110ps)/9,250rpm最大トルク92Nm(9.4kg・m)/6,500rpm変速機6速フレームスチールトレリス車両重量223kgキャスター/トレール27.6°/122mmサスペンションF=テレスコピックφ46mm倒立
R=スイングアーム+モノショックブレーキF=φ320mmダブル R=φ265mmタイヤサイズF=90/90-21 R=150/70R18軸間距離1,608mmシート高875mm燃料タンク容量21L価格193万9,000円

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