50代ひとり暮らしになって気づいた洗濯の変化。見直したのは洗剤でした
汚れた衣類をキレイにしてくれる洗濯用の洗剤。量や汚れの度合い、目的にあわせて幅広い商品が出ていますよね。さまざまな生活情報誌の制作に携わる生活情報ライター・佐藤由香さんは、50代ひとり暮らしになって洗濯ものの量も汚れも激減したことに気づいたことで、洗濯洗剤を見直したそうです。今回は、洗濯洗剤を見直した結果たどり着いたものについて教えてもらいました。
50代ひとり暮らしになって、洗濯ものは量も汚れも激減!
ガンコな泥汚れはないし、皮脂が減ったせいか(笑)黒ずみやにおいもそれほど気にならない。洗濯がラクになったことに喜びつつ、もしかしたら、強い合成洗剤でなくともいいのでは? と考えるようになりました。そこで、洗濯洗剤のことを調べてみたのです。
●洗剤と石けんは別のものだった…!
洗浄用の界面活性剤は大きく分けて石けんと合成洗剤の2種類がありますが、製法と成分によって呼び方が異なります。
<石けん>
製法:ケン化法・中和法/成分:脂肪酸ナトリウム、脂肪酸カリウムの2種類
<合成洗剤>
製法:化学合成/成分ラウレス硫酸ナトリウムなど、約2000種類
どちらも汚れを落とすという目的では同じですが、石けんの主成分の「脂肪酸ナトリウム」は肌にも環境にもやさしいとのこと。この年になったら、そういう視点で選ぶのもいいかもしれない。ということで、これまで使っていた合成洗剤から、石けん分99%の無添加洗剤「シャボン玉スノール」に変えてみることにしました。
●どんな素材でも洗えるシャボン玉スノールの実力!
シャボン玉スノールはドラックストアやホームセンターで取り扱ってる店が少なく、ネット通販を利用して購入。
液体と粉末があり、まずは粉末タイプでトライしてみることにしました。
成分は弱アルカリ性。木綿から化繊、ウール、シルクまでなんでも洗えるので、おしゃれ着洗いと兼用できるのがうれしいですね! 純石けん分は99%脂肪酸ナトリウム。この割合が高いと汚れ落ちがよいといわれています。
●柔軟剤を使わなくてもゴワゴワしない!無香料の気持ちよさを実感!
見た目も使い方も、普通の粉洗剤と同じ。わが家は縦型洗濯機なのですが、溶かして入れるのが面倒なので、水が少したまったところに粉を直接投入。洗濯槽が回転するときれいに溶けてくれたのでダマの心配はありません。
洗濯中の泡立ちはやや控えめな感じでしたが、洗い上がりはスッキリ。
そして、脂肪酸ナトリウムの効果を実感するのは干したあとです。ふんわりやわらかく、乾いた服の匂いを嗅ぐと、やわらかいお日さまの匂い。最近の洗剤や柔軟剤は香りがちょっと強すぎると感じていたので、ちょうどいい仕上がりでした。
柔軟剤を入れなくてもゴワゴワしませんが、よりやわらかさを求めるなら、大さじ1ほどのぬるま湯にクエン酸小さじ1を溶かして、柔軟剤投入口に入れてもOK。
私はクエン酸あり、なし、両方試してみましたが、入れなくてもゴワつきは気になりませんでした。(洗剤量も、汚れの度合いに応じて減らしても問題なさそうです)
●アトピーなど敏感肌や化学物質過敏の人にも安心
シャボン玉スノールは、排水後、短期間で石けんが生分解(自然に排出後、微生物などによりさらに無機物へ分解される)されるため、環境への負荷も低い点がポイント。
日本アトピー協会からも推薦されており、敏感肌や化学物質が気になる人にも安心して使えます。
洗濯洗剤は価格や香り、効能、CMで宣伝している新商品などで選びがちですが、成分や製法、環境負荷などに注目してみるのも選択肢のひとつ。いつもの洗剤を替えてみると、新しい発見がありますよ!