熊本の「いきなり団子」。サツマイモとあずきで優しいおいしさ<Tamyのおいしいもの手帖>
料理やワインについての著作があるイラストレーター・Tamyさんが、おうちで簡単につくれる季節のレシピをご提案。今回は、熊本県の郷土菓子「いきなり団子」です。
サツマイモとあずきの最強コンビ!熊本の「いきなり団子」
熊本県の郷土菓子「いきなり団子」はご存知でしょうか?
輪切りサツマイモとあずきを、小麦粉を練った生地で包んで蒸した、優しい味の和菓子です。
私は福岡県出身ですが、小さい頃から慣れ親しんだ「いきなり団子」が大好きで、熊本物産展などで買っていました。あるとき家でつくれることを知り、試しにつくってみたら、あらおいしい! 上手にできました。お店の味と変わりません!
元々素朴なお菓子で「いきなり」急な来客でもすぐつくれる団子という由来なのだそうです。サツマイモとあずき缶、粉さえあれば、いつでもできたてホカホカを食べられるので、寒くなったときのわが家の定番菓子になりました。
●いきなり団子
材料(10個分)
生地(薄力粉100g、白玉粉100g、水160ml、砂糖小さじ1、塩ひとつまみ)
打ち粉用薄力粉 適量
サツマイモ 1本
あずき缶 1缶
【つくり方】
(1)生地の材料を混ぜ合わせてこね、耳たぶぐらいのやわらかさになったら丸めてラップして、常温で30分寝かせる。
(2)サツマイモの皮をむき、1cm程の輪切りにし水にさらす。キッチンペーパーで水気を取り、耐熱皿に並べラップせず3分加熱する。
(3)生地を10等分に分け、打ち粉を使い丸めて伸ばす。
(4)サツマイモの上にあずきをのせ、上から(3)の生地を覆い被せるように包み、クッキングシートにのせる。
(5)蒸し器に(4)を並べ、15分程蒸す。生地からあずきが透けて見え、サツマイモに火が通ったらできあがり。
生地を包むときサツマイモに水分があると破けやすいので、時短も含め少し水気を飛ばす為にレンチンしております。レンジ加熱が長すぎるとサツマイモがやわらかすぎて包むのが大変です。もし、レンジを使わずそのまま蒸すのであれば、20〜25分程蒸してください。
素朴で優しい甘味の「いきなり団子」は、サツマイモとあずきの最強コンビ!
余ったら冷凍保存できますよ。懐かしい方も初めての方もぜひつくってみてください〜!