50代を迎えた永作博美さん。「これからは自分の人生を取り戻したい」
いくつになっても変わらないチャーミングな笑顔が魅力の永作博美さん。50代を迎えた今、“これからの暮らし”について考えていることを、打ち明けてくれました。
永作博美さんインタビュー。50代を迎えたこれからのこと
「今ちょうど家の大改造をしているんです。50代が始まり、私なりになにか区切りをつけたかったのかも」
最近の過ごし方を尋ねると、そう答えてくれた永作博美さん。そのきっかけが、「家に自分のための空間が欲しい」と思ったことでした。
●ほんの小さな空間でも、自分の場所があるのはいい
「ほとんどのお母さんって、台所の片すみでスマホをいじったり、本を読んだりしていますよね。私も自分の居場所はないものと思っていましたけど、『いや、待てよ。もしかしたら諦めることじゃないかも』と思って。模様替えのタイミングで、落ち着けそうな場所に机を置いてみました。ほんの小さな空間でも、やっぱり自分の場所があるのはいいですね」
●書くことで、忘れかけていた自分の願いに気づくことも
50代に入り、余裕が生まれた今、永作さんが考えているのは、自分と向き合い、やりたい方向へと進んでいくこと。
「家、仕事…といろいろな関わりがあってこその自分だけど、これからはもっと個人として生きることになるだろうから。いかに“自分自身の人生”ヘと軌道修正していくかが大事だと思っています」
とはいえ、長い間、自分をあと回しにして家族を優先していると、進みたい方向を見失ってしまうことも。
「多分そうだと思うんですよね。それだけみんな、家族にすべてを注ぎ込んできたから。でも、ふと立ち止まったときに『自分はなにがしたかったんだっけ?』と思い出せないのは寂しいですよね。そんなときは、書くのがいいと思います。そのときの気持ちを言葉にして書くことで考えがまとまって、『ああ、私はこういうことを思ってたんだ』と気づけますから」
ささやかでも、いつかかなえたい夢を頭の片すみに置くことが人生を取り戻す助けにもなると永作さん。
「花が好きならガーデニングを習ってもいいし、得意な料理でYouTuberを目指したっていい。憧れの映画で言葉を覚えてひとり旅に行くのもいいですしね。自分の願いを置き去りにしないでもち続ければ、いつか実現できる日が来る。それを楽しみに待ちたいですね」