志麻さんが料理を心から楽しんでいるワケ。キッチンや道具にも工夫が<人気記事まとめ>
家庭料理レシピが人気の家政婦・タサン志麻さん。志麻さんのライフスタイルマガジン『à table SHIMA』も発売され早くも注目を浴びています。ここでは、ESSEonlineでも人気だった志麻さんの料理にまつわること、暮らしのことなどについてまとめました。
伝説の家政婦・志麻さんの料理と暮らし人気記事まとめ
●いつも新しい料理に挑戦しなくても大丈夫
日々の家族との食事も存分に楽しんでいるという志麻さん。普段の料理で、なにか心がけていることやマイルールはあるのでしょうか。
「『いつも栄養ある手づくりのものを食べさせなければ』なんてルールは、とくにありません。あるとすれば、自分も含めて、家族みんなが笑顔で食べられるものを用意すること」
志麻さんも忙しいときは、お肉を塩、コショウで焼くだけ、野菜をちぎるだけ、なんてこともあるそう。
●ミートソースがあれば家族が喜ぶメニューをつくれる
「家族のためにつくる料理は、目新しいものばかりでなくてもいいと思っています。口にすると、ホッとする味。食べ慣れた、いつもの味。それこそが、大切にしたい味です」と話す志麻さん。
そんなタサン家の定番は、ミートソースを使った料理。キロ単位でたっぷりつくってストックし、さまざまな料理に活用しているそう。
「『冷蔵庫にあれがある』と思うだけで、忙しい毎日の心強い味方になります」
うま味をしっかり感じるその秘密は、別のフライパンでひき肉をほぐさずにかたまりのまましっかりと焼きつけ、焼き色をつけること。このポイントに気をつければ、その香ばしさで、どのミートソースのレシピでもより味わい深くなります。
「大きな鍋さえあれば、倍量をつくってもいいくらい。冷凍で1か月はおいしく食べられるので、小分けにして保存袋にストックしています。パスタにかけたりパンにのせたり、ミートソースがあれば、家族はいつもごきげんです」
家族から、「あの味が食べたい」とリクエストが多いレシピも、ストックのミートソースがあれば簡単にできるんです。
●自分の好きに正直なフランス仕込みの台所
フランス人は、DIY好き。“私らしく”をなにより大切に、ベーシックな空間を自分好みに育てることに喜びを感じるのだとか。もちろん、志麻さん宅も例外ではありません。
「わが家の台所のベースは、ごくシンプルな業務用のステンレス。私自身の使いやすさや掃除のしやすさを追求しつつ、遊び心を加えながら、あれこれ考えて少しずつ空間づくりを楽しんでいます。本当に使いやすい台所って、きっと家庭によってそれぞれではないでしょうか」
● 愛用の調理道具。フライパンと鍋は5個だけ
志麻さんがキッチンで実際に愛用している、お気に入りの調理道具を紹介。
・フライパンと鍋は入れ子になる5個だけ
・ボウルはサイズ違いで3つ
・スライサーと泡立て器は持っていると便利
・包丁もまな板も小さいほうがラク
・ザルは一つで4役
・追加するならグリルパン
●食費を節約しながらもおいしいテクで家族も大喜び
コロナ禍で自炊が増えて食費がかさむとの声に応え、「1人分の材料費、ほぼ100円のおかず」を考案。
「『値段が高い』=『おいしい』わけじゃない。安くて簡単、なのにおいしいって最高ですよね」という志麻さんの言葉どおり、100円とは思えない味も見た目も満足感のあるおかずばかりです。ここでは、100円とは思えない志麻さんの料理テクをご紹介します。
ご飯が進むレシピから、子どもも喜ぶ味、デザートまで、覚えておきたいテクが満載です。
●レシピなしでもおいしくつくれる8つのポイント
おいしいプロの味を家庭で再現してくれると話題の志麻さんですが、フランスの家庭料理の大らかさを知って、その調理法はどんどんシンプルになったとか。基本的な考え方さえ知っておけば、「細かな計量などは手放していい!」と断言します。
「今回お伝えする8つのポイントを活用してみて。どんな素材でも、レシピなしでおいしい料理をつくれるようになりますよ」
・調味料はごくシンプルでいい
・調味は下味が肝心
・肉と野菜は別々に調理すると失敗しない
・ジャガイモ3変化! 同じ食材でも調理法を変えるとちがう1品に
・忙しい日こそ煮込み料理がラクちん
・目分量が難しい場合は、まずマグカップで量ってみる
・いつもの味に飽きたらコンソメとトマト缶でアレンジする
・切り方を変えるだけで料理は見違える