年間200万円貯める人がお金を使うもの。外食や旅行は我慢せず楽しむ!
節約しているはずなのに、なぜか貯め上手な人ほどゆとりをもって生活を楽しんでいる。そんな都市伝説のようなウワサが!! そこで、年100万円以上貯めている人のお金の使い方や貯め方をリサーチ! そこには、お金を貯めてもストレスはためない秘密がありました。
1分家計簿でラクに貯めて、メリハリ使いでストレスゼロ!
5年で住宅ローン1000万円を完済し、その後も年200万円ほどを貯蓄しているSさん。
「でも、節約ばかりしているわけではないんです。家族で外食や旅行に行ったり、趣味を楽しんだり、好きなことにお金を使っているから、ストレスなくやりくりを続けられています」(Sさん。以下同)
安心してお金が使える理由は、将来必要な金額を予測して、毎月の給料とボーナスから先取りで貯まる仕組みをつくっていること。
「予算を守るため、1日1分でつけられる家計簿で出費をチェック。家族と話し合って、お金を使いたい部分と使わない部分を明確にしてムダを減らしています」
【Sさんのプロフィール】
39歳。夫(39歳)、長女(7歳)の3人家族。家計整理アドバイザーとして働くかたわら、趣味を生かして農業関係先でアルバイト。結婚当初は東京で共働きし、2013年に地元長崎に戻ってマイホームを購入。貯蓄に励み、5年で住宅ローンを完済!
●節約と使うのメリハリがポイント!幸せなお金の使い方
メリハリ出費でラクラク貯める。今回は、Sさんの「お金の使い方」を紹介します。
予算を守るために、出費のメリハリを徹底。「不要な出費を削れば好きなことにお金が使えるので、やりくりがイヤになりません」
●食費:我慢しない!ケチらない!
おいしくバランスがとれた食事は、健康に欠かせないもの。「予算をしっかりとりつつ、家庭菜園の新鮮な野菜を生かして出費を抑えています」
<お金を使います>
・休みの日のランチは外食で息抜きを
週予算5000円のレジャー費を使い、週末の外食ランチで息抜き。「行く店は家族で話し合います。長女が予算を確認して、お店を提案してくれることが多いです」
・子どものための食費は使う
小学生になった長女がよく食べるようになったので、食費予算を5000円アップ。「子どもの成長のために、食費は絶対に削りません。予算枠を広げ、工夫して使いつつ、不必要な出費に気をつけています」
<お金を使いません>
・お菓子やお酒はこづかいから
「みんなで食べる食費は家計費から、自分が食べたい嗜好品はこづかいから」がSさん家の決まり。「ルールを決めたら子どもも買うものを考えるようになり、おねだりしなくなりました」
・家庭菜園で採れた野菜を食べる
休耕中の畑を借りて野菜づくり。「家族みんなで楽しみながら育てられるうえ、旬の野菜は新鮮でおいしく、栄養価も高いので、いいことずくめ! 野菜はほとんど買いません」
●子ども費、レジャー費:経験には積極投資!
家族旅行や習い事など、子どもにいろいろな経験をさせたいSさん家。「年間のレジャー費は予算を決めて楽しみます」
<お金を使います>
・旅行やレジャーはしっかり楽しむ
思い出をたくさんつくりたいので、ボーナスから年間予算を決めて旅行へ。「予算の範囲内ならお金を気にせずに満喫。観光地や名産品など、下調べから楽しみます」
・将来のために教育費は貯めておく
教育費は、家計から出せる額として、国公立大学の学費400万円+仕送り400万円=800万円を準備中。「学資保険で400万円を貯め、残りは月2万8000円ずつをつみたてNISAで」
・習い事は我慢させない
子どもが望む習い事は、我慢させない方針。「本当に習いたいか、子どもとしっかり話し合って決めます。今は学童と絵画教室へ。とくに好きな絵画レッスンは、楽しそうに通っています」
<お金を使いません>
・子ども服はお下がりを活用
子ども服は、母の同僚やいとこからもらうお下がりを着回し。「子ども服はすぐに着られなくなるので、お下がりで十分。どれもかわいくて、子どもも喜んで着ています」
●健康:体こそ最大の資産です
病気やケガは、やりくり・貯蓄の最大の敵!「日々のランニングやぐっすり眠るための寝具には、お金をかけても惜しくありません」
<お金を使います>
・ランニンググッズは惜しまず購入
コロナ禍の運動不足解消に、夫婦そろってランニングを開始。「距離や速度がわかる専用ウオッチを買って、モチベーションを上げています」。もうすぐ延べ1000kmランを達成!
・ランニングシューズを新調
気持ちよく走れるように、ランニングシューズも新調。「ケガをしないで続けるための必要経費です」。誕生日などには、夫婦でランニング用靴下や下着などのグッズを贈り合うことも
・こだわりの寝具で腰痛が軽減!
腰痛解消のために、ベッドのマットレスを買い替え。「腰の痛みが軽減して、家事や畑仕事がグンとラクになりました」。費用は、コロナ禍で使わなかった年間の旅行費から
<お金を使いません>
・保険は必要最低限に
医療保険を見直して解約し、月3000円の出費減に。「入院等で医療費がかさんでも、公的医療保険の高額療養費制度で、それほどお金はかかりません。貯蓄も増えたので、不要と判断しました」