ESSEonlineではセックスレスに悩む読者を取材し、その実体験を漫画化。今回は、「もうこのまま夫とはセックスしたくない…」と話す理名さん(仮名・34歳)。だれにも相談できずにいた胸の内を明かしてくれました。産後の妻に対する夫の態度が、その後の人生に大きな影響を与えます。

家事に子育てに孤軍奮闘!「俺の仕事の方が大変」という夫に幻滅

 

1歳年上の夫とは、学生時代に友人の紹介で知り合い、6年の交際期間を経て結婚。
さわやかな好青年で、初対面ですぐ好きになり、地元が一緒だったこともあって運命を感じました。山で虫取りをしたり、川にドボーンと飛び込んだり、生まれ育った環境が似ていたので、一緒に子育てをするイメージがしやすかったんです。

 

結婚後、すぐに妊娠がわかり、当時は幸せいっぱいでした。ただひとつ気がかりだったのは夫の激務です。

●朝6時に家を出て、夜中まで仕事をする夫

 

夫が結婚と同時に異動になってしまって。激務になるとは聞いていたのですが、つき合っていたころとは比較にならないほどの忙しさに見舞われることに。朝6時に家を出て行き、社宅に帰ってくるのは深夜の2時すぎ。

毎日へとへとになっている夫。自然と家事は私がひとりでこなすような生活になっていきました。

 

●初めての子育て。一人ぼっちでSOSを出せなかった

 

妊娠中から子育ても私がなんとかしなければとプレッシャーを感じるなか、無事に男の子が誕生。産後も夫は仕事にまい進するばかりで、子育てに手を貸してくれませんでした。

 

一緒に暮らしているにも関わらず、ほぼワンオペ育児。さらに赤ちゃんがなかなか寝てくれない子だったこともあり、私の睡眠はズタズタに。夫がスキンシップを求めてきても、それどころではありませんでした。

 

睡眠不足で頭がもうろうとするなか、一人ぼっちで泣き叫ぶ赤ちゃんのお世話。夫の仕事に支障が出てはいけないと思ってしまって助けを求められませんでした。

 

産後のホルモンバランスが崩れているなかでの育児は、次第に私の心を蝕んでいきました。ついには産後うつのような症状が出始めたのです。

●「俺の仕事の方が大変」という夫に幻滅

 

眠れないうえに気分が落ち込み、育児ノイローゼ気味に。気がつけば泣いている赤ちゃんに強い口調で当たってしまうことが増えていました。こんなハズじゃなかったのにと、反省と後悔にさいなまれる日々。

 

そんなとき「なんで赤ちゃんに対してそんなに怒るの?」と、何気なく夫に言われたひと言で、自分でもびっくりするほどドカーンと怒ってしまいました。

 

すると、あろうことか、夫もカッとなって、ブチギレてきたのです。「俺の仕事の方が大変だ」とか、「育児のどの作業が負担になっているのか理解できない」とか、売り言葉に買い言葉じゃありませんが、私のことを気遣うどころか、自分がいかにがんばっているかをムキになって主張してきました。

 

仕事をしていて普段の子育ての実態をなにも見ていないから仕方ないとはいえ、私の努力や苦労を軽視する姿には失望しかありませんでした。

●夫は家事力ゼロ。“立ちション”すら改めてくれない

 

そこで改めて、子育てには人手が必要なこと、深刻な睡眠不足に陥っているからなんとかしてほしいことなど、具体的な問題点を挙げて夫に説明しました。

 

「仕事に比べたら家事なんて大したことない!」と軽んじてくる夫ですが、いざ手伝ってもらおうと思っても全然役に立たず。ゴミ捨てをお願いしたら「来週捨てとくよー」と言われてしまい、これはダメだとあきらめました。

 

トイレも立ってされると飛び散って掃除が大変だからやめてほしいと話したのですが、それすら不服だったようで、全然改めてくれません。

 

育児と家事の両立は夫婦でなんとかしたいと思っていたのですが、夫は変わらずの激務で身動きがとれず。

 

そこで解決策として、夫の実家で義理の両親を頼ろうと提案されました。私の親は育児支援をできる状態ではなかったし、すでにひとりではもうどうにもならなかったので、背に腹はかえられません。

夫が都内に単身赴任をする形で私は子どもを連れて、夫の実家に引っ越しすることを決断しました。

 

次回は12月8日(水)に公開! 別々に暮らすようになった夫婦。セックスレスの末に夫が浮気!?