あまり野菜の活用術!レンジで簡単スープ3選【もったいないレシピvol.8】
あまり野菜ボックスで食品ロスを削減
私たちが暮らす日本では、いったいどれくらの食品ロスが発生しているのでしょうか。まだ食べられるのに捨てられている食品は、年間約600万トンもあると言われています。そのうちの約半分が家庭から。かなりの量の食品ロスが私たちの家庭から出ていることに驚きます。
今回はあまった野菜を活用して、電子レンジを使った簡単スープを3つ教えてもらいます。
島本美由紀さんプロフィール
中途半端にあまった野菜は、冷蔵庫の中でいつのまにか存在を忘れてしまいがち。気づいたら傷んでしまっていた……、そんな経験を今後は解消するために、島本先生が教えてくれたのは「あまり野菜ボックス」。
「家庭で発生しやすい野菜の食品ロスを減らすため、『あまり野菜ボックス』を作ることをおすすめします。あまった野菜をまとめて入れておくボックスを作り、料理に積極的に活用します。あまった野菜が冷蔵庫の中で行方不明になることもないですし、残量の把握にも役立ちますよ」
あまり野菜とちくわのおみそ汁
あまり野菜ボックスを活用して作る、おみそ汁です。中途半端にあまった野菜を数種類詰め込んで作れるので、野菜の食品ロス削減に貢献してくれるお助けレシピ。和風の献立に合わせるなら、おみそ汁が簡単です。
「電子レンジで調理できるので、忙しい日や朝ごはんも手軽に作れますよ。食材はご家庭であまっている野菜でアレンジしてももちろんOKです」
材料(1人分)
・じゃがいも(小)……1個
・小松菜……1株(30g)
・玉ねぎ……1/8個
・ちくわ……1本
・合わせみそ……大さじ1/2杯
a. 水……200cc
a. 顆粒和風だし……小さじ1/2杯
作り方
1. 材料を切る
じゃがいもは皮ごとよく洗い、細切りにして水にさらし、耐熱容器に入れます。
「じゃがいもは皮ごと食べられます。細切りにすることで、皮の食感も気にならず食べやすいですよ」
玉ねぎは薄切り、ちくわは斜め薄切りにして、耐熱容器に入れます。
小松菜の根元は十字に切り込みを入れ、ざく切りにして耐熱容器に入れます。
「小松菜は根元に切り込みを入れることで、食べやすくなります。こうすることで、茎の先端まですべて食べられますよ」
2. 耐熱容器に調味料を入れる
切った食材を詰めた耐熱容器に(a)を入れ、蓋を斜めにのせます。
※このレシピでは473mlの耐熱容器(スクリューロック)を使用しています。
3. 電子レンジで加熱する
電子レンジ600Wで4分加熱してみそを溶き入れ、器に盛って完成です。
※500Wの場合は4分50秒程加熱してください。
冷蔵庫にある材料で!オニオングラタン風スープ
あまり野菜ボックスを活用して作る、オニオングラタン風スープ。洋風の献立に合わせる場合は、こちらのスープがおすすめです。甘い玉ねぎにとろけるチーズが絡んで絶品です。
「冷蔵庫にあるものを使ってできるお手軽スープです。玉ねぎやソーセージ、コンソメなど少ない材料でパパっと作れますよ」
材料(1人分)
・ソーセージ……1本
・玉ねぎ(大)……1/2個
・ピザ用チーズ……10g
・ドライパセリ……適量
a. 水……200cc
a. コンソメ……大さじ1/2杯
a. おろしにんにく(チューブ)……2cm
作り方
1. 玉ねぎとソーセージを切る
玉ねぎは1~1.5cm角に切ります。ウインナーソーセージは5mm幅に切ります。
「玉ねぎだけでもおいしいですが、冷蔵庫にあればソーセージを1~2本入れると旨味が出てさらにおいしく仕上がります」
2. 耐熱容器に材料を入れる
耐熱容器に1と(a)を入れ、蓋を斜めにのせます。
「材料を入れたら良く混ぜるのがポイントです。特に顆粒コンソメは混ぜないとレンジで加熱したときに焦げやすいので、しっかり混ぜ合わせてくださいね」
※このレシピでは473mlの耐熱容器(スクリューロック)を使用しています。
3. 電子レンジで加熱する
電子レンジ600Wで4分加熱します。
※500Wの場合は4分50秒程加熱してください。
チーズをのせ、ドライパセリをふって完成です。
「できあがったら蓋をして少し置いておくと、保温でチーズがとろけ、食材にもしっかり火が入ります。省エネにもつながりますね」
ベーコンとキャベツの塩麹スープ
キャベツと玉ねぎ、ベーコンを使ったスープです。塩麹の旨味がスープ全体の味の決め手。野菜をたっぷり使うため食べ応えがあります。
「具だくさんでボリュームのあるおかずスープです。これにおにぎりを合わせれば、十分満足できるランチが楽しめますよ」
材料(1人分)
・キャベツ……80g
・玉ねぎ……1/8個
・ベーコン……1枚
・黒こしょう……適量
a. 水……200cc
a. 塩麹……小さじ2杯
作り方
1. 材料を切る
キャベツは1cm幅に切ります。
「キャベツの芯も薄切りにして入れます。芯は火が通りにくいですが、薄切りにすれば電子レンジでも加熱できますよ。栄養もあり食品ロスも削減できるので、芯も捨てずに活用してください」
玉ねぎは薄切り、ベーコンは1cm幅に切ります。
2. 耐熱容器に材料を入れて、レンジで加熱する
耐熱容器に1と(a)を入れてよく混ぜ、蓋を斜めにのせます。電子レンジ600Wで4分加熱します。
※500Wの場合は4分50秒程加熱してください。このレシピでは473mlの耐熱容器(スクリューロック)を使用しています。
器に盛り、黒こしょうをふってできあがり!
あまり野菜でレンチンスープを作ろう!
電子レンジで作るスープは1人分ずつ作りやすく、時短で調理できるのが魅力です。鍋で作るよりも手軽で洗い物も少なくラクチン。ひとり暮らしの方や小腹がすいた夜食にも便利ですよね。
「遅く帰った日の夕飯や、在宅ワーク時の昼ごはんなどに手軽に作れておすすめです。材料を詰めた状態で保存しておけば、食べたいタイミングでチンして食べられるのでとっても便利ですよ。加熱した状態でも冷蔵庫で3日保存できます」
簡単に作れる上、野菜不足解消にも役立ちますし、何よりあまり野菜をおいしく消費できるのが嬉しいレシピ。ぜひ覚えて、食品ロス削減に役立てましょう。
取材・文/馬原香織
撮影/齋藤 萌