まだまだ油断ができない新型コロナウイルス感染症。手洗い、マスク着用、3密回避という基本的な予防法はもちろんですが、自分の体の免疫力を高く保つことも、感染予防にとって、重要なことです。ここでは『自宅で簡単！　自衛隊式エクササイズ』（扶桑社刊）より、免疫力を上げる自衛隊の食事についてご紹介します。

免疫力を高める自衛隊の食事。コロナウイルスにも負けない体をつくる

日本を守っている自衛官は、毎日の食事を基地や駐屯地の隊員食堂でとります。朝・昼・晩食べても飽きのこないように考えられたバラエティに富んだメニューが提供されていますが、どれもが強く丈夫な体を維持するために、栄養士や自衛官アスリートの栄養管理・指導を行う自衛隊体育学校の専門官などが監修した健康的なメニューになっています。

●長州どりのねばねば丼

【材料（2人分）】

鶏モモ肉（食べやすく切る）小1枚
A［酒、しょうゆ、みりん　各大さじ2　砂糖大さじ1］
サラダ油　大さじ1／2
ご飯　丼2杯分
納豆（添付のたれとともに混ぜる）　1パック（40g）
オクラ（塩もみし、さっとゆでて冷まし、輪切り）　2本
ナメコ（さっとゆでて冷ます）　30g
青ジソ　2枚
長イモ（すりおろす）　40g
温泉卵　2個

【つくり方】

（1）小さめのボウルにAを入れて混ぜ、砂糖を溶かす。

（2）フライパンにサラダ油を熱し、鶏肉を皮目を下にして入れ、中火で焼く。焼き色がついたらひっくり返し、弱火で裏面も焼く。

（3）フライパンの余分な脂をペーパータオルでふき取り、（1）を入れる。上下を返しながら、全体にたれを絡めて照りを出す。

（4）器にご飯を盛り、（3）をのせ、長イモを全体にかけてから納豆、オクラ、ナメコ、青ジソをのせて、中央に温泉卵を割り入れる。

★免疫アップポイントはこれ！

オクラ、ナメコ、長イモなどのねばねばの正体は、ムチンという多糖類。ムチンには胃などの粘膜を保護して丈夫にすることでウイルスの侵入を防ぎ、タンパク質の消化・吸収を助ける働きがあります。

●ポパイ飯

【材料（2人分）】

豚モモ薄切り肉（食べやすく切る）200g
タマネギ（くし形切り）小1個（160g）
タケノコ水煮（薄切り）80g
ホウレンソウ（3cm長さに切る）1束（200g）
サラダ油　小さじ1
ゴマ油　小さじ1弱
A［酒小さじ2・1／2　しょうゆ、中華スープの素（ペーストタイプ）各小さじ2　砂糖、おろしニンニク各小さじ1　豆板醤　小さじ1・1／2〜2］
B［卵3個　片栗粉小さじ1］
ご飯丼　2杯分

【つくり方】

（1）フライパンにサラダ油を熱し、豚肉、タマネギ、タケノコを入れて炒める。肉の色が変わったら、ホウレンソウを加え、よく混ぜ合わせたAで味つけする。

（2）Bを混ぜ溶き、（1）に流し入れてざっと混ぜ合わせ、仕上げにゴマ油を回し入れる。

（3）器にご飯を盛り、（2）をのせる。

★免疫力アップ・ポイントはこれ！

ホウレンソウは、免疫力アップに必要なビタミンA、ビタミンB群、ビタミンCを豊富に含む代表的な緑黄色野菜。ビタミンAにはウイルスが入りやすい喉や鼻などの粘膜を強くす
る働きがあります。

今回のレシピのほかにも免疫アップ・メニューや、陸上自衛隊中央病院の診療技術部栄養課の防衛技官が教えてくれる、自衛隊式「体にいい食事の方法」など、健康で引き締まったカラダをつくる秘けつが満載です。ぜひ、チェックしてみてくださいね。