地味に痛い口内炎。口内炎ができると、食べ物がしみたり、痛みで話しがしづらかったりなにかと不快な思いをしますね。ここでは、ESSE読者からの「口内炎」に関するお悩みに、医師がお答えします。

疲れたら早めに休養を。うがい&水分補給も効果的

口腔外科医の新谷先生に、口内炎の改善法を教えてもらいました。

<しょっちゅう口内炎ができるんです>

口内炎がよくできます。ビタミン不足かなと思い、食事には気をつけているのですが、再発します。自分でできる予防法があれば教えてください。(39歳・女性)

●口内炎ができる原因は?

口内炎ができる原因はさまざま。口の中をかんだり、熱い飲み物を飲んだり、歯のかぶせ物が当たったりして口内の粘膜が傷つくことが原因でできたり、食物や金属へのアレルギー反応が原因になることも。もっとも多いのは、ストレスや疲労、睡眠不足などで免疫力が落ちたときにできる「アフタ性口内炎」です。直径2〜10ミリぐらいの丸くて白い、赤いフチつきの潰かい瘍ようができ、痛みを伴います。

●繰り返す人はストレス解消&免疫力アップを

再発を繰り返す人は、「疲れたな」と思ったら早めに休養をとり、ストレス解消を心がけて免疫力を落とさないようにしてください。胃に負担をかけない消化のよい食べ物や、ビタミンBを含む食材(サツマイモやパプリカなど)を積極的にとるのもいいですね。

●口の中を清潔にし、保湿にも注意!

口内を清潔にし、口の渇きにも気をつけましょう。というのも、口の中が乾燥すると口内炎ができやすくなるからです。コツは、口の渇きを感じる前にうがいや水分補給をして乾燥を防ぐようにすること。口内の粘膜を保護し、修復する唾液の分泌を促すために、「唾液腺マッサージ」(イラスト参照)をするのもおすすめです。

一般的には口内炎は1〜2週間で自然に治ります。2週間たっても治らない場合や、再発を繰り返すようなら、口腔外科や耳鼻咽喉科などを受診しましょう。当院では症状に合わせて、ステロイドの軟膏やはり薬、粘膜を整えるフコイダンクリームなどで治療します。