1ヶ月長持ち!りんごをおいしく保存する方法&選び方のコツ
長持ちさせるりんごの保存
そのまま(常温)の保存方法
秋から冬にかけては常温でも長期保存がしやすいです。気温0~5℃、湿度は85~90%が理想の保存環境。
とはいえ、自宅だと細かい気温や湿度はわかりにくいですよね。室内で直射日光が避けられる風通しのよい冷暗所で保存しましょう。ちなみに18℃を超えると鮮度が落ちると言われていますので、夏場は冷蔵庫での保存がおすすめです。
冷蔵庫で保存する方法
1. まるごとりんごの保存
冷蔵庫で保存する際は、野菜室に入れましょう。りんごを袋に入れ、袋から空気を抜いた状態で口を閉じます。ヘタと逆の部分が下に来るようにしましょう。
2週間以上保存する場合はりんごを新聞紙で包んでからポリ袋に入れて保存すると新聞紙が湿気を吸ってくれますよ。ポイントは、できるだけ空気に触れないようにすることです。
りんごは多量のエチレンガスを放出します。このエチレンという植物ホルモンの作用により、野菜や果物の持ちが悪くなってしまいます。つまり一緒に入れている野菜や果物を早く傷ませてしまうことになりますので、りんごは密閉した状態で冷蔵保存したほうがよいでしょう。
2. 食べかけのりんごの保存
食べかけのりんごを保存したい場合は、食塩水、もしくはレモン汁をカットした断面にかけてラップで包みます。りんごを酸素に触れさせないようにすることで変色を防げます。保存する場合は、切り口を下にするのもポイントです。
冷凍庫で保存する方法
糖度が増すため、りんごは冷凍して食べるとおいしくいただけます。ただし冷凍することでシャキシャキ感は失われてしまうので、シャキシャキの食感を楽しみたい方にはおすすめしません。
1. まるごと冷凍
りんごは、皮がついたまま丸ごと冷凍保存することが可能です。皮をよく洗い、水分をよく拭き取ります。ポリ袋に入れて空気を抜き、袋の上の部分を縛って冷凍すればでき上がりです。
2. カットしたものの冷凍
カットして冷凍したい場合は、カットしたりんごを保存容器に平らに並べて冷凍します。空気に触れないように密閉できる容れ物を使ってください。ジッパー付きの袋に重ならないように入れて保存するのもよいでしょう。
解凍方法
冷凍したりんごは、半解凍の状態で食べるのが一番おいしいといわれています。それ以上、解凍してしまうと、りんごが水っぽくなってしまうので注意してくださいね。
冷凍状態のりんごを室温で約5分程度、くし切りにしたものはそれよりも早く半解凍状態になります。
賞味期限はどれくらい
常温、冷蔵庫、冷凍庫それぞれで保存した場合の、賞味期限はどのくらいなのでしょうか?りんごの鮮度にもよるので、一概には言えませんが目安はこのくらいです。
常温
適正な温度、室温で保存した場合の期間は、約2週間~1ヶ月です。しかし、りんごは鮮度次第でおいしく食べられる期限が変わるため、食べるときに、りんごの表面が茶色く傷んでいたら、その部分を取りのぞきましょう。
ちなみに、カットしたときにやわらかくなって臭う、茶色くなっている、果肉が乾燥してスカスカでしなびているようであれば傷んでいる可能性があります。
冷蔵保存
冷蔵すると、約2ヶ月もちます。鮮度によっては3ヶ月以上持つとも言われています。常温保存と同様に、賞味期限切れのサインがあらわれたら破棄した方がよいでしょう。
切ったりんごの賞味期限は早く、冷蔵庫に入れても2日ほど。だんだんと切り口が茶色に変色してきますので、気になる場合は変色した部分を包丁で取り除きましょう。
冷凍保存
冷凍保存する場合は、薄切り、すりおろし、砂糖で煮てコンポートにするなどの方法が。1ヶ月ほど保存できます。保存することで風味が落ちますし酵素も死滅してしまいますので、長期の保存はおすすめできません。
すりおろしりんごの保存方法は?
すりおろしりんごは離乳食やスムージ―にも使用できますし、絞ってジュースにするのもおすすめです。またお腹の調子が悪いときにも活躍してくれますので、冷凍保存しておくと便利ですね。
保存の仕方
おろし器、レモン汁、保存容器または保存用袋を用意します。金属製のおろし金はりんごの酸化を早めるため、プラスチックの方がおすすめです。
1.りんごをよく洗い、適当なサイズにカットします。
2.すりおろしたら、変色防止のためレモン汁を混ぜます。
3. すりおろしたりんごを蓋つきの保存容器またはフリーザーバッグに入れて平らにならし、密閉します。金属トレー、またはアルミ箔にのせて冷凍すると急冷できます。
保存期間
使う用途にもよりますが離乳食やスムージーなどで食べる場合、1ヶ月程度を目安にします。それ以上経過すると旨みや風味が落ちますので、その場合はカレーの隠し味に使ったり、お料理に使用するようにしましょう。
長持ちするりんごの選び方
1. 赤く色づいているものを選ぶ
お尻までしっかりと赤く染まっているものは甘味があり味も濃いです。逆におしりの部分が緑色いものは未熟なため甘味も少なくなります。
2. 大きさも重要なポイント
つい大きいものを選びがちですが、大きいだけのものよりも中くらいのものを選びようにしましょう。大き過ぎるものは大味であったり、小さいものは甘味が少ない可能性があります。
3. ツルが太いものを選ぶ
ツルが太いということは、栄養を吸収しているということを表します。
4. 形のよいものを選ぶ
お尻の部分が丸みがあり形のよいものを選びましょう。形以外にも、香りがあってハリやツヤのあるのもは新鮮な証拠です。
おいしく上手に保存しよう
りんごは種類も豊富ですし、品種によっても甘みや酸味、食感なども異なります。旬の時期にお好みのりんごをまとめて買ってストックしておくのがおすすめですよ。
お料理やデザート、離乳食など用途によって、常温、冷蔵、冷凍など保存方法を使いわけるのもいいですね!りんごを上手に保存して、おいしい状態をキープして楽しんでくださいね。